【太陽エネルギーが地球を救う】脱「ひとり勝ち」文明論 清水浩を読む

脱「ひとり勝ち」文明論
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脱「ひとり勝ち」文明論

読んでみて、何かすがすがしい気持ちになりました。エネルギー危機の世の中にあって、いやいや世界の未来は明るいぞ!と思わせる1冊です。

太陽電池や電気自動車について具体的な指針が示されていて、この通りにやったら本当に地球上から貧困が消えるかもしれないと思えてきます。

以下が本の骨子です。
 

現代文明の問題点

現代文明の問題点は以下の3つです。

  • 環境問題
  • 温暖化問題
  • エネルギー(不足)問題

これらは20世紀の文明で発生した問題です。

これらの問題の大きな原因は”石油”です。石油燃焼による二酸化炭素を含む排ガスによる環境への影響や温暖化現象、そして将来の石油不足があります。
 

石油の使用目的

  • 火力発電
  • 自動車
  • 製鉄所
  • 暖房

これらは全て太陽エネルギーで代替が可能です。

地球の表面積の1.5%に太陽電池パネルを貼れば世界中70億人がアメリカと同等のエネルギーを使えるようになります。

表面積の1.5%というのはアメリカ合衆国の面積の5分の1。日本の面積の5倍。地球の砂漠の7%分に相当します。

これはある意味大きなプロジェクトですが、人類は万里の長城などを作ってきたのだから、世界的なプロジェクトとして行うことは可能なはずです。

太陽エネルギーは半永久的無尽蔵なため、石油を持っている国、買える国だけのひとり勝ちがなくなり、現在の貧困にあえぐ国も豊になることが出来ます。

エネルギーがあれば水を引き、肥料を作り、手作業から機械を使った耕作が可能になり生産性が上がります。貧困がなくなると手作業が必要な地域の人口爆発も減ります

太陽光発電は二酸化炭素排出量0太陽光発電は環境に優しく、全人類に優しいエネルギーなのです。

太陽エネルギーでの課題

  1. ソーラーパネルの価格が高い
    現在のソーラーパネルが高価なため、設備投資の回収に20年かかります。

    現在日本における太陽光発電での総発電量は1万分の1ですが、これを1000分の1にすると価格が半減、さらに100分の1(つまり1%)までにするとさらに半減します。

    20年かかるものが、5年間程度までに下がります。

    このレベルになると、電気の製造コストが火力発電と同等になるので、普及に拍車がかかり、さらにコストが下がります。
  2. 電気を全国的、全世界的に送るシステムがない
    晴れた場所で発電を行い、雨や曇りの場所に電気を送るシステムを作る必要があります。

    これはすぐには実現出来ないので、長いスパンで検討の必要となります。

 

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