遠藤のモバイルガーデン:ナツミカンの実と花が一緒になっている不思議

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遠藤です。みなさんこんにちは。

普通のナツミカンの木です。

2002年5月4日に、ある植物園で撮影したものです。 この写真を見て、「あれ?」と思った方は、なかなか観察力が優れていると思います。

なつみかん

この植物は、「ナツミカン」です、みなさん1度は召し上がったことがあるのではないでしょうか? 私も、初めてみて、あれ?と思いました。花と、果実が同時になっているのは面白いと思いませんか?

花と果実が同時になっている不思議

調べてみると、ナツミカンは熟成して、この写真のように黄色くなるには、1年以上かかるのだそうです。ですから、この果実は去年咲いていたナツミカン、となるわけです。

マラソンのさながら周回おくれ、のようですね。

ミカンは花と果実が一緒になることはない

ミカンの仲間はみんなこのように長い成熟というわけではなく、ウンシュウミカン(普通のミカン)は、今頃花が咲き、11月下旬頃に成熟するので、この写真のように花と果実を同時に観察することはできません。

ミカンの仲間はその由来が明らかでない物が多く、例えば、このナツミカンの原種は山口県長門市仙崎の海岸に漂着した果実の種子をまいて得られたものだといわれています。

今でも、その原木は生きており、見学することができます。私も以前、その木を見に行ったことがありますが、庭にぽつんと植えられていて、塀越しに観察することができました。 http://kyushu.yomiuri.co.jp/pre-spe/sfuruten/sfu9908/fu990819.htm

ナツミカンの原木と童謡詩人「金子みすゞ」

仙崎は童謡詩人「金子みすゞ」の故郷でも有名で、みすゞもこの同じ木を見たかもしれないなどと思いながら、ナツミカンの原木を見上げると、葉の間から漏れてくる日の光よりも黄色い実がまぶしかったのを思い出します。

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