マックメムサポート日記

対象機種：PowerMac 8500

＜症状＞（お客様からメールの抜粋）
やっとメモリ取り付けました。メモリ取り付けるのにCPUカードから増設したPCIカードから、あらゆるケーブルまで外さなきゃいけないのはツラいですよね (8500)。
メモリテストも増設前・後とも全く問題ありませんでした。というわけでメモリの問題では、あまりなさそうな話ですが、このあと 9.1を(ディスク初期化後)インストールしてからちょっと不具合があるのでもし情報をお持ちならと、思い問い合わせします。
電源投入時はメモリが増えた分起動に時間がかかる他は正常と思いますが、再起動するとモニタに信号が出力されないのです。起動はしているらしく、パワーキーを押すとビープ音が鳴り、リターンキーを押すと電源が切れます。
色々な周辺機器もぶら下がっていますし、再起動せず電源再投入で回避できるので、ゆっくりと原因を調べていく予定ですが、似たような事例などご存じでしたら教えていただきたく連絡した次第です。

＜マックメムからの回答＞（お客様へのメールの抜粋）
おはようございます、マックメムの猪川です。
ご丁寧なご連絡のメールを頂きまして、ありがとうございました。

インストールご苦労さまでした。たしかにほぼ全ばらしですから大変ですね。ま、それが８５００の可愛いところでもあります(^_^;。

うーん、それで再起動でうまく起動しないのは何か問題がありますね。
現在は３２ＭＢが２本と１２８ＭＢが２本で御使用になっているのでしょうか。メモリー同士の相性であることも否定できません。
もし可能であれば１２８ＭＢを２本だけでテストしてみてこの現象が発生するかテストしてみてください。もしこれでも出れば、マックメムのメモリがマザーと当たっている可能性もありますし、もしこの現象が発生しなければ３２ＭＢと当たっている可能性もあります。

症状を改善できるよう、出来る限りのサポートをさせて頂きますので、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。是非とも愛機の８５００を助けたいと思います。

＜お客様からの回答＞（お客様からメールの抜粋）
どうもありがとうございます。
実はメモリーテストもOKだったので今までのメモリを全て残してありました。
すごい組み合わせなんで書いちゃいます (笑)。
8MB×2 = 初期搭載 Apple 純正
16MB×1 = ショップ搭載 (SANWA Enginerring、しかし8MB×にして欲しかった)
16MB×1 = I/O データ (インターリブ効かせたくて増設)
32MB×2 = Princeton

いったん全て外したところ Princeton の 1枚にシールの剥がし残しのような汚れが、しかも接点のところまで少し付いてました。これを掃除した上、8MBと16MBは今となっては誤差の範囲なので取り付けず、32MB×2 + 128MB×2 = 320MB にしたところ、動き始めました。外したメモリが悪いのか、Princeton の汚れが悪いのかは分かりませんが、マックメムさんのメモリが正常だったことは確かです。

メモリが原因でこんな症状まで出るとは意外でした。
2度もマザーボード取り外し。ふぅ。

＜コメント＞
PCIマックは問題が出る要因が多くて切り分けに苦労することがあります。原因はメモリー同士の相性、メモリーとスロットとの相性、メモリーとマザーボードとの相性、メモリーとCPUカードとの相性、電源容量不足、スロットの不良などです。これを全てテストすると大変な時間がかかります。ですから構成は出来るだけシンプルにすることがトラブルを起こさない秘訣です。例えばメモリーは128MBが統一してしまうとか、拡張ボードの枚数を1枚ぐらいにするとかです。

＜教訓＞
PCIマックでは多少トラブルが発生することを覚悟しましょう。