新製品の情報は既存ユーザーを幸せを奪う?

「人のする変な行動を見つけて、どうして人はそうするのか原因を見つける」研究を大学院でやっている。

 

で、その関連の記事がWIREDにあった。「人は大金を見るだけで、人生の小さな喜びを楽しむことへの興味が薄れる可能性がある」というものだ。

 

人の喜びというのは通常小さいもので(例えば面白いTweetを見つけたとか、夜食のカップヌードルが美味しいとか)、そういう小さい喜びへの興味が失われるということは、「普段の生活が楽しくなくなる」ということが想像出来る。

 

で、もしこれが「大金を見る」という現象だけではなく、「新製品のニュースを聞く」ということにも当てはまるとするとやっかいだ。例えばiPhone 5が出るというニュースを聞くだけで現在使っているiPhone 4から得られる喜びへの興味が失われるということを意味する。つまりiPhone 5の話が出ただけで、iPhone 4を持っている人は熱が冷めるし、持っていない人は買い控えてしまうかも知れない。確かにこの気持ち、当たっているような気もする(苦)。

 

で、ジョブスはそういうユーザー心理を見越してか、新製品の情報にはえらく気を遣った人物だった。情報を漏らした社員をクビにしたといううわさがあったぐらいだ(真実は不明)。

 

で、新しいCEOになってから新製品の噂がでっぱなしな気がしている。果たして今後のアップルの新製品のリークはどうなるのか、こうご期待。

 

マックメム店長 猪川紀夫
OSXでのメモリートラブルの謎

iPhoneのSafariの自動入力機能を今まで知らなかった(泣)

タイトル通り、iPhoneのSafariの自動入力機能を今まで知らなかった(泣)。どうもSafari 3からこの機能が追加された様子。でも気づいて良かった。

 

とあるサイトにログインをする際にMacBook Airからのログインは以前の履歴を覚えていてくれるのでほぼ自動でサイトに入れるのに、iPhoneでは毎回毎回ちまちまとユーザーIDとパスワードを打たなくては行けなかった。iPhoneはセキュリティーの関係で、そういうユーザーIDとパスワードを記憶してくれるなんてことはしてくれないのだと思いこんでいた。毎回の入力がいよいよ面倒になってきたので、1Password for iPhoneを購入しようかと考えていて、その評価をチェックしていたらなんと、Safari自身にその機能があった。もちろんこの機能はiPhoneを紛失した場合などには危険であることは承知している(1Password for iPhoneのほうは一応安全)。

 

一応その設定方法。

1.設定画面のSafariを選択する。

2.自動入力項目を選択する。

3.「連絡先の情報を使用」「ユーザー名とパスワード」をオンにする。

 

以上です。

 

マックメム店長 猪川紀夫
深夜のコンビニでメモリーを受け取れます。

ジョブスとコロンブスの卵とNewerと

小川 浩氏がアゴラにて、スティーブ・ジョブズCEOを辞任についての記事を書いていた。

 

コロンブスがアメリカ大陸に上陸した時に誰でもできると非難されたそうだが、ジョブスのしたことも言われてみれば、コロンブスと同じかもしれない。

 

アップルが新しい技術を開発したわけではなく、すでにある技術や製品を推し進めただけだったと言うことが出来る。iPhoneのようなスマホのコンセプトはあったし、iPadのようなタブレットもすでにあったわけだし。でも世の中、人に自分のコンセプトとかビジョンを理解してもらうことがいかに難しいか。ジョブスのあくの強いカリスマ性がなければとても出来ないはずだ。
 

その強引さはUSBから始まった。おにぎり型のボンダイiMacからフロッピードライブを取り外し、それまで標準だったADBをやめてUSBを採用したことにユーザーから非難囂々だった。でもそれをやっちゃったところがジョブスならでは。だって誰もジョブスに面と向かって文句を言える奴なんていなかったわけだし。

 

このUSBの採用に対して、自分がいたNewer Technologyでも一悶着合った。ジョブスがアップルの周辺機器屋の社長を呼びつけて「USB接続の機器を至急開発するように」とお達しを出したわけなのだが、Newerの社長も光栄なこと?にそのグループに含まれたいた。ジョブスに直接声をかけられた社長は喜々としてUSBの周辺機器開発に乗り出したが、USBと全く関係のないアップグレードカード会社がUSBの開発にトライしてもうまくいかないのは当然のこと。その当時USBのドライバーさえなかったのだからゼロからの開発なので大変なわけなのだが。でも、結局色々なメーカーからUSBのフロッピードライブやら、カードリーダーやらが登場してきて、USBは見事にアップルの標準となった。

 

さてこういうことが行儀の良いビジネスマンのCEOに出来るのかどうか。お手並み拝見というところです。

 

 

こんなUSB機器をNewerは作ってました(苦)。

 

 

マックメム店長 猪川紀夫
プロジェクトN

マックと呼ぶな!クラック(ヤク)と呼べ!

WIREDの記事「マックユーザーはなぜそこまで「忠実」なのか?」大変興味深い。

 

この記事は2002年の話。今ではこんな熱狂的なMacユーザーはいなくなったような気がする。MacもPCもただのパソコン的なユーザーが多いのではないか。

 

その代わり、熱狂的なiPhoneユーザーとかiPadユーザーは生まれたかもしれない...いや、そんなことはない。今のユーザーは冷静。MacもiPhoneもiPadもコミュニケーションツール。昔の人が黒電話に熱くならなかったように、今のユーザーもパソコンやケータイに熱くならないのだと思う。

 

成熟した社会とはそういうものなのかもしれない。

 

マックメム店長 猪川紀夫

 

プロジェクトN

ジョブス、1997年に暫定CEOとなる。

1997年夏。奇しくも自分がNewer Technologyに入った最初のボストンのWWDC。ジョブスがAppleの暫定CEOに返り咲いた最初の基調講演。

 

経済的に青息吐息のアップルが、この基調講演にてビル・ゲーツから融資を受けたことを報告し、そして壇上にてジョブスは携帯でビル・ゲーツに電話をしてお礼を述べるパフォーマンスを行う。MSを嫌うアップルユーザーは、客席からブーイングをしていた。

 

これはその時のタイムの表紙と記事。

 

 

 

 

マックメム店長 猪川紀夫

 

MacのメモリーテスターRember

2001年宇宙の旅やら、サマーウォーズやら。

Twitterにも書いたが、Glaxy Tabの販売差し止めの申立てをしていたAppleに対し、Samsungはスタンリー・キューブリックの2001年宇宙の旅の1シーンをもってタブレットの形状は昔から決まっていたと反論しているとか。確かに2001は本当に1960年代の映画とは思えないほどガジェットのデザインが秀逸なので、だれがデザインを模倣しても不思議はないとは思う。

 

 

さて、自分的に夏のアニメ映画の定番といえば「サマーウォーズ」。

 

キネマ旬報社が日本の歴代アニメベストテンを発表していて、トップはルパンのカリオストロの城というのはお決まりごと。で、このサマーウォーズも10位にランクイン。おめでとうございます。

 

ところがその同じ10位に「河童のクゥと夏休み」が入っているのにはちょっと、むむむな気分。どこかのサイトで評価が高かったので以前DVDを借りてこの「河童のクゥと夏休み」を観たものの尺が長いことと、落ちが今一で、私の感性にあわず。「サマーウォーズ」と全くの正反対にもかかわらず同じ10位とは。世の中には色々な感性の方がいるというを痛感。

 

 

マックメム店長 猪川紀夫

 

アップルのメモリーの残念なところ

人々はなぜかこのロボットを助けたくなってしまう不思議。

このNew Yorkでの実験が微笑ましい!

 

Tweenbots from kacie kinzer on Vimeo.

20センチ程ののろのろとまっすぐしか歩かない小さなダンボール製のロボットもどき(おもちゃ)に行き先を書いておくと、人々がロボットが辿りつけるようにちょっとづつ助けてくれる。

 

人々がこのロボットを助けようと思うのはかわいくて、けなげであること。自分が道に迷った時の辛さを感情移入できる対象だと助けてあげたくなる、とのこと。確かにかっこよすぎるロボットだったり、高速に動作するロボットだと警戒してしまうはず。つまりちょっとのろまでドジな感じが”もう放っておけない!”と人をひきつけるのかなと思う。

 

なんか昔のMac SEの頃って今のようにMacが洗練されていなかったから”ユーザーが助けてあげなければ”っていうような感情移入出来るイメージがあったように思うのだ。

ネタ元:Center for Advanced Hindsight(英語サイト)

マックメム店長 猪川紀夫

OSXでのメモリートラブルの謎

MacBookの検査とMacBook Proのメモリー増設、そして感謝状届く。

本日MacBookとMacBook Proが同時に届く。と言っても自分のものではなくお客様のマック達。

 

MacBookだが、マックメムのお客様ではないが、どうしても良いのかわからないのでご相談頂いた方。突然起動しなくなり、メモリーがあってもなくてもビープ音がするというので、マックメムで検査をして差し上げることに。メモリーを取り替えたり、スロットを買えたり、メモリーの種類を変えてみたりしたが、全く改善せず。電源を入れてすぐにビープ音がなることからもメモリーチェックの前にトラブルが出ている感じ。たぶんCPU周りの故障なのではないかと想像する。

 

もう1台はMacBook Proは純粋にメモリー増設のため 。MacBook Proのメモリー増設はちいさなネジを精密ドライバーではずすだけなのだが、このお客様はいつも本体をお送り下さり、私に増設をして頂きたいといわれるお客様。マックメムではトラブル時の対応のためにも出来る限りお客様ご自身で増設されることをお薦めしているが、このお客様だけはかたくなにプロに任せるという方針らしい。

 

それからメモリーの故障で即日交換をさせて頂いたお客様から感謝のハガキを頂戴する。マックメムのサービスをご評価頂けることは本当にうれしいです。

 

マックメム店長 猪川紀夫
 
深夜のコンビニでメモリーを受け取れます。

伊藤計劃の世界観にもうメロメロ。

ずーっと昔、Appleが描いた未来にぞくぞくしたのだが、現在は伊藤計劃という作家の世界観にもうメロメロ。

 

彼は作品中で近未来を提示しているのだが、現代に住んでいる自分が全くの情報弱者であるかのように打ちのめしてくれるところが凄い。

 

”ハーモニー”という作品の中の主人公の女の子とその友達の女の子との会話だが、

 

「昔はね、ドアの外に誰がいるか知る方法がほとんどなかったんだ。ちっちゃなレンズか小窓をつけるのがせいぜい。今みたいに家の住人にフィンガープレートで個人情報を開示する方法がなかったんだよ。そもそも五十年前には、個人情報を常に開示するという習慣そのものがなかったんだから。いまは来訪者がドアのプレートに触れれば拡現(オーグ)なりそこらへんの壁に表示するなりで、どこのどんな人間が来たかはすぐにわかるけど、昔はそうするための仕組みも習慣もなかった。だからドアをゴンゴンと叩いたの...(中略)そ、自分が来たことを家の住人に知らせなきゃならなかったのよ。ノック、っていう言葉、知ってる?扉をゴンゴン叩くこと。家の中の人はそのゴンゴンを聴いて、誰ですか、って大声で外の人間に叫んで、外にいるほうもいるほうで、自分は何処何処の誰です、って大声を出さなきゃならなかった。」

 

それから名刺についての会話では

 

「そもそも個人情報を表示しておく習慣も手段もなかったんだよ。いまは拡現(オーグ)があるからみんなに自分のことを常に知らせておくことが出来るけど、昔は物理的な制約があったんだ。」「でも個人情報を表示しておかないとみんなに白い目で見られるよ。なにか素性の知らない人だらけで、みんな気持ち悪くなかったのかな。考えられないな。」「昔は個人情報はむしろ人に知らせないものだったんだよ。公共の場所で隣に誰が座っているかなんて気にしなかったんだ。名刺っていうのは、そんな社会で限定された個人情報を誰かに知らせなきゃいけないときに、手渡しという手段に限定することで、無差別に情報が拡散するのを防いでいたんだ」(中略)「わたしは拡現で人の頭の右上に飛び出してくるプロフなんかよりもこっちのほうがかわいくて品があると思うの。」

 

自分の理解が正しいければ、伊藤計劃の描く未来には、ゴーグルのようなディスプレーはなく、特殊な目薬を点眼することで薬品が網膜の神経に刺激を与えて、常にあらゆる情報を裸眼で見ることが出来る世界を提示している。ちょうどターミネーターが見ているような視界を人が得ている。その世界では相手の個人情報はセカイカメラのように拡張現実でポップアップして見えるというわけ。もちろん設定によってこのポップアップをオフにすることも出来るらしい。

 

マックメム店長 猪川紀夫

 

プロジェクトN