遠藤です。みなさんこんにちは。
1月23日の東京は大雪で、私の家は、こんな風になりました。
都心の方は積もるほどは降らなかったようですが、こちらの方は15センチから20センチくらい積もりました。
雪が積もると自転車の転倒防止のため家の前の道を雪かきしないといけないのですが、今年はもう3回目。雪かきも終わって、ほっとして庭を見ているとヒヨドリの若鳥がやってきていました。
このくらいまで近づくと普通は逃げるのですが、このヒヨドリは一向に逃げる様子がありません。
幼鳥の場合は親がそばにいて、実は空を飛ぶ練習をしているだけで、安易に手を出すとかえって良くないこともあるそうです。
この話は私も聞いたことがあったので、しばらく観察してみたのですが、どうやら、親がそばにいる訳ではないようです。
そこで、意を決して捕まえることにしました。ヒヨドリは逃げることもなく簡単に手で捕まえることができました。
鳥かごがないので、あわてて、洗濯物のかごの上に洗濯ネットを張って、クリップで留めただけの簡単な鳥かごを作り、暖かな部屋で様子を見ることにしました。
えさをあげなくちゃ、と言うことで、水と、リンゴとミカンをあげてみたことろ、よっぽどおなかがすいていたためか、ぱくぱくリンゴをつついて食べていました。
落ち着いたところで、ヒヨドリを観察してみると左羽の半分程度が抜けてしまっており、さらに右足を負傷しているようです。
羽だけだったら、放っておけばそのうち羽が生えてくると思っていたのですが、足を怪我しているようなので、やはり、獣医さんに連れて行く方が良いと思いました。
傷ついた野鳥をどうやって保護したらいいかについて、あまり詳しく記載されているサイトはなかったのですが、友人の助けを得て、すずめっ子クラブにたとりつきました。
BBSに書き込みをすると、すぐに返事をいただけて
・野鳥保護の指定獣医という方がいて普通の獣医さんよりもより野鳥に対する知識がある。
・野鳥の場合は無料で見てくれることがある。
・足が負傷している場合はやはり獣医さんに見てもらった方が良い。
・具体的にどの病院に行ったらいいかについては東京都の場合は環境局自然環境部計画課鳥獣保護担当という部署が担当してくださる。
こんなアドバイスをいただきました。
次の日、ヒヨドリが元気なのを確認して、あちこち電話してみることにしました。
結果的は自宅からの距離も考慮して「昭島動物病院」にお伺いすることにしました。
昭島動物病院は、JR青梅線中神駅のそばにあるとてもきれいな建物の病院でした。
先生は熱心にヒヨドリを見てくださって
・左足は骨折してる
・この鳥は以前人に飼われていたものが逃げ出したのではないか?
・動物に襲われたというよりは、何か人工物にぶつかったのではないか?
というお見立てをしていただきました。
骨折は2週間程度で治るので、1週間後にもう一度診察してくださるとのことでした。
私が、鳥を飼ったことがないのを考慮してくださって、お薬だけではなく、野鳥の飼い方のメモ、えさ、さらには、鳥かごもかしてくださいました。
しかも、治療費は野鳥の場合はボランティアで無償とのことでした。
大変恐縮してしまいましたが、そのお心に甘えて、感謝して帰ることにしました。
今、ヒヨドリは元気にリンゴを食べています。
・・・ ・・・ ・・・
雪の朝にやってきた君へできることは・・・そんなことを思いながら私なりにできることをしてみましたが、だいたいのめどが立った今思うことは傷ついたヒヨドリを媒介にして、普通に暮らしていたら、決して出逢わないいろいろな方に出逢うことができました。それから、インターネットコミュニティーの優しさと迅速さを改めて認識することができました。
すずめっ子クラブのフォーラムのみなさま、昭島動物病院のスタッフのみなさまありがとうございました。
ヒヨドリに何かしてあげたつもりだったのですが、私の方こそもらう何かがたくさんある、そんな経験をした2日間でした。
ありがとう、雪の日の朝にやってきた君へ。
*1)
http://www.asterisk-web.com/sparrow_club/resq/3.htm
幼鳥を保護するかしないかについて
*2)
http://www.asterisk-web.com/sparrow_club/index.htm
野鳥の保護の実際が詳しく書かれているサイト。
参考にさせていただきました。サイトオーナーのRITZさんや、ゆかりんさん、黒猫さんには適切なコメントをいただきました。ありがとうございます。
*3)
http://www.aaho.jp/
治療でお世話になった「昭島動物病院」のサイト。
先生も、受付のお姉さまもとっても親切で、スタッフのみなさんが動物が好きなんだなと自然に思わせる雰囲気でした。