kyokucho/宮田健の気分はブルースカイ:第15回 リージョン1の世界へようこそ

気分はブルースカイ

こんにちは、kyokuchoです。ひとしきり12インチPowerBook G4を使っていますが、SuperDriveの活用方法に頭を悩ませているところです。奮発してSuperDriveを買ってはみたものの、DVD-Rを焼くようなタイミングって今のところほとんど無いんですよね・・・過去のデータはすでに焼いてあるし。やっぱり思わず一緒に買ったFinalCut Expressで趣味のDVD作成でしょうか:-)。

さて、もう一つ頭を悩ませるのがそのDVDの「リージョンコード」。DVDドライブで初めてDVD-Videoを見ようとするとリージョンコードを何に設定するか?と聞いてきたと思います。通常は日本のリージョンナンバーである「2」を設定すればいいのですが、ディズニーファンはここで困ってしまいます。国内のディズニーファンのほとんど(←もちろん、ここで言う「ほとんど」はかなりイッちゃっているファンの中の、という意味)は日本のDVDに目もくれず、US版のDVD、リージョン1版を購入しているからです。

ご存じの通り、DVD-Videoにはハリウッドからの圧力で国ごとに決められたリージョンコードが割り当てられており、ドライブ、再生ソフト、そしてディスクの3者のリージョンコードが一致していなければ再生する事が出来ません。これは公開時期が異なる映画をDVD化した場合、アメリカでは公開済みであっても日本では公開していない作品の海賊版を防ぐためと言われています。事実、ディズニー映画のほとんどはこの数年間、アメリカと日本との公開時期がとんでもなく離れており、半年以上は待たされる状態です。たとえば「リロ&スティッチ」はアメリカ公開が2002/6だったのに対し日本では2002/12、ピクサーの作品「ファインディング・ニモ」もアメリカ2003/5に対し日本では2003/12となっています。この2作品とも、日本の劇場公開前に本国ではDVDのリリースが行われてしまうため、Disney社にとっては確かにリージョンコードの意味があるかと思います。しかし、ディズニーに関して言うとそれ以上の壁が存在します。

ディズニー長編映画は、夏休みに公開された「トレジャー・プラネット」で実に42作品も製作されています。しかし、日本での知名度がある作品はその3分の1といったところでしょうか。最近は日本でもマイナー作のリリースも増えては来ましたが、日本で未リリースの作品が数多くあるというのが現状です(それも、コレクターズエディションの限定ものが数多く)。そのため、ディズニーファンはこぞってリージョン1を再生出来る環境を作って、個人輸入という形でアメリカ版のDVDを手に入れて、一足先に体験しているのです。

さて、リージョン1を再生する環境はどのように用意したらいいのでしょうか。これはMacおよびPCを利用している人であればかなり簡単で、自分のマシンにリージョン1のDVDを差し込んであげればOKです。このようにすると、再生ソフトが今までと異なるリージョンコードを認識し、プレイヤー及びドライブのリージョンコードを書き換えてくれます。ただし、通常これは「5回程度まで」となり、その限度を超えるとリージョンコードは固定されます。ただ、いまやDVDを再生出来る機械はプレイステーション2をはじめ多数存在していますので、Macをリージョン1に書き換えたとしても(おそらく)問題はないでしょう。

では、どこでリージョン1のソフトを購入すれば? これも簡単になりました。amazon.comなどの通販を利用すると、Web上で簡単に発注が可能です(一時期マックメムでも「千と千尋の神隠し」を取り扱ってましたね)。届け先を日本にする事で自動的に送料も計算されますし、しかもamazon.comであれば「発売日に日本に届くように前もって発送してくれる」というおまけ付き。アメリカではほとんどフライング発売していないのに日本で発売日の1週間近く前に見る事が出来た、ということもありますので、かなり恵まれていると言っていいでしょう。ただし、アメリカの通販はAmazonといえどもアバウトなので、ものが届かないとか中身が違うということが結構発生します。この辺は英語が出来ればクレーム入れる、出来なければ頑張るor泣き寝入るなどの覚悟が必要ですね。

そして最後、これが一番大きいと思いますが、日本語字幕が無くてもOKなのかどうか。ここは実体験からお話ししますが、元々子供「も」ターゲットにしている映画ですので、ディズニーの作品であればきっと大丈夫です。また、ほとんどの場合DVDには英語字幕も含まれておりますので、これを見ながらであればおぼろげながらにもストーリーを理解する事が出来ると思います。このあたり、変に込み入ったストーリーは作らないディズニーならでは利点となると思います。もしそれでも「ダメだ〜」と思う場合・・・それこそが、英語を勉強しようかな、という気持ちの種になるんじゃないかと思います。私、高校時代にやはり輸入で手に入れた「美女と野獣」のレーザーディスクの音だけをカセットテープに収め、通学中にずーっと聞いていたという事があり、ヒアリングに(ちょっとだけ)強くなったということがあります。実は今も、マイiPodにはリロ&スティッチの本編90分の音だけが入っています。こう言うところから興味を持っていけば英語も楽しくなるのではないかな、なんて考えています。

と、ここまでを振り返ると「じゃオマエのPowerBookはリージョン1にすればいいじゃないか!」と聞こえてきそうですが、このところの日本でのリリースを見ると、ほぼ同時なんですよね・・・(ライオン・キングがまもなく発売されますが、USもほぼ同時)そうなると値段がちょっと高いけどコメンタリーに字幕のつく日本語版の方がいいのかな、なんて思ったりもします。いやいやこれは英語の勉強!やっぱりリージョン1かな・・・ん、ちょっとまった。そもそもすでに日本でもアメリカでも公開済みのものはリージョンなんて関係ないんじゃないの?!責任者でてこい!

では!
(kyokucho/宮田 健)

タイトルとURLをコピーしました