初期のiMacのCore 2 Duoご使用のお客様にマックメムのメモリーを御購入頂いた。が、マックメムのメモリーが553MHzではないかというお問い合わせを頂戴する。お送りしたのは667MHzのメモリーに間違いないのだが、お客様のiMacの「このMacについて」では確かに553MHzで表示されているのだ。
それでこのメモリーを返品頂いて、マックメムにて確認して、原因がわかった。この667MHzのメモリーは、800MHzのものを設定にてダウングレードして667MHzに落としていたものだった。
メモリーメーカーはコストを抑えるために同品種のメモリーを大量生産する必要がある。そのため需要が鈍ってきた古いモデルのメモリーを少量生産するようなことをせず、製造中止にしてしまう。そのかわり、需要の多い高速に動作するメモリーを大量に生産し、そのメモリーのスピードを落とすように設定を変更して、遅いメモリーとして販売する。
高性能のメモリーチップを控えめなスピード使用するという意味で品質的には問題ない。というかむしろ良い。例えるなら時速100Kmの高速道路を最高速度110Km程度の自動車でぎりぎり走っているよりは、最高速度が150Kmの自動車で余裕をもって走るほうが安全、というようなことだ。
で、このスピードの設定をするのがメモリーモジュール上のSPDというチップ。ここの設定した値をMacが起動時に読み込んで問題がないことを確認する(問題がなければ初めてジャーンという起動音がなるような仕組みになっている)。
で、マックメムで667MHzとして仕入れたメモリーを確認したところ800MHzの設定を変更しスピードを667MHzに落としたメモリーだったのだが、設定内容が不十分で初期のCore 2 DuoのiMacでは667MHzとしては認識されず、533MHzとして認識されてしまったのだ。
メモリー専門店としては、お恥ずかしい内容のトラブル。反省しております。
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