「かしこまりました」は誰に使う言葉?
最近、お客さま宛にメールを送ると、「かしこまりました」という返事を頂戴することが増えました。
自分 「メモリーを発送しました。お届けはご指定どおり明日午前中となります。」
お客様「かしこまりました。」
という感じです。
この「かしこまりました。」に少々違和感を覚えています。
「かしこまりました」というのは、上の者が下の者に何か依頼した時に、下の者が了承したことを示す返事として使うものだと自分は思っています。
ちなみに、ここでお客様に文句を言っているわけではなくて、あくまで一般的な話です、はい。
レストランにて
例えば、レストランで注文をする場合、
客 「ヒレステーキをお願いします。」
ウエイター「かしこまりました。」
と、これなら問題ありません。
ところが、
ウエイター「ヒレステーキの調理に30分ほどかかります。」
客 「かしこまりました。」
という使いかたは変だと思います。
この場合であれば、客は「わかりました。」とか、「了解しました。」と言うのではないかと思うのです。
最近の「かしこまりました」は変化した?
もしかすると、最近では「かしこまりました」は、「わかりました」と同じような言葉に変化してしまったのかもしれません。
最近は普通に使われている「よろしかったでしょうか?」。「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」と過去形ではなく、「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」と現在系で聞いてほしいところです。でもこういう風に変化しているのは事実です。
それから、「XXの方」というように「方」をつけたがる問題。「こちらがメニューの方になります。」ではなく、「こちらがメニューです」という言い方が正解です。ただ、若い人にとっては「方」をつけたほうがしっくり来るのかもしれません。
それから、会計時の「からお預かりします」問題。最近はどこのお店の会計です「1万円からお預かりします。」というのが普通になりました。「1万円をお預かりします。」と言ったほうがシンプルなのに、面白いです。
いいか悪いかわかりませんが、日本語はこうやってどんどん変化していくわけです。
こんなことが気になるようではすっかり「じじい」になったということなんでしょうね(苦笑)