Macの下取り価格が安すぎる!
Macを新しく購入する歳にアップルが古いMacを下取りをしてくれる制度があります。
ただ、下取りの価格が自分の期待した金額よりもかなり低いと感じることはありませんか?「自分のMacがそんなに安いわけないだろう!」と憤りさえ感じることがあります。
Macは自分の相棒
そこにはどんな心理が働いているかというと”自分のMacは苦楽を共にした特別な相棒”だという思いです。他人にとってはただの中古のMacであっても、Macユーザーは自分のMacを相棒と考えることが多く(時にはMacに名前までつけている)、その感情ゆえに自分のMacを中古の市場価格よりも高く評価してしまいがちです。
そして、相棒のことを正当に評価できないなら下取りなんか出すものか!と言って、往年のMacユーザーは下取りをやめてしまうことが多かったです(苦笑)。その結果家には古いMac達がどんどん増えるという結果になりました。
新世代にとってMacはただの家電?
一方で最近のiPhone世代のMacユーザーは、あくまでMacはただのマシンとしてしか考えていないようです。ですので、あまり相棒感はないらしく、下取りに出してしまうことに抵抗はない感じです。淋しいと言えば淋しいですがそういう時代ということなんでしょうね。
Macに愛着が湧くかどうかは、そのMacにどれだけ手間をかけたかによるかなと思います。昔のMacはすぐにトラブルを起こしたものですが、出来の悪い子ほど可愛いかったわけです。ところが最近のMacは出来がいいので苦労しないんですよね。多くのユーザーはそう感じているはずです。
そうなるとMacは家電的な存在になってしまい、テレビに愛着がわかないようにMacもただの機械としてしか見られなくなります。なので、2年とか4年ごとに下取り・買い替えをするというのが当たり前な時代なのかもしれません。
Macとイケア効果の有無
単純に買ってきたものよりも、自分で組み立てたものに愛着がわく心理を行動経済学者のダン・アリエリーは イケア効果 なんて呼んでいます。昔のMacは拡張性豊かで色々といじれた自分好みに育てられたものですが、今のMacは買ってきて終わり。何も出来ない。これではイケア効果は生まれません。
それでも、今のMacユーザーは健気にも何とかカスタマイズしようと、MacBookにステッカーを一生懸命はったりしています(苦笑)。こんなちょっとしたことでもぐっと愛着が増すのが不思議なところです。