同サイズのメモリーの2枚指しの必要性
新しいMacBookとMacBook Proが2008年10月15日に発表されました。
さて、この新型のMacBookとMacBook Pro用のメモリーですが、DDR-3と呼ばれる新しいタイプのものになりました。
アップルでは同じメモリー容量(1GBと1GBや2GBと2GB)を2枚増設することを薦めていますが、異なる容量のメモリー(1GBと2GB)でも問題無く動作します。ですので、増設の場合はまずは2GB1枚を増設して、それでも不足する場合にあとで2GBを追加されると良いかもしれません。
ちなみにアップルでは同じサイズのメモリー(例えば1GBを2枚、2GBを2枚等)を一緒に増設するように薦めている理由として、”2枚のメモリーから同時にデータを読み書きをする”デュアルチャンネルという機能により、高速にデータを処理をすることが可能であるため、としています。
それで実際にマックメムではデュアルチャンネルがどれほどの効果があるのかを検証してみました。
MacBook Late2008にデュアルチャンネルの効く1GBが2枚の場合とをデュアルチャンネルの効かない2GBが1枚の場合でテストしてみました。
Geekbenchのテスト
まずベンチマークの結果です。Geekbenchというベンチマークソフトの32ビット版と64ビット版を使用した結果ですが以下の通りです。
デュアルチャンネルにより2〜3%の効果があることがスコアから確認出来ました。
AAC変換・ムービー変換
次に実際の使用を想定して以下のテストしてみました。
- 12曲27.5分のCDをAACに変換する場合
- 2分50秒のQuickTimeムービーをiPod用MPEG-4に変換した場合
結果は以下の通りです。
このテストでは2GB1枚のほうがわずかに(1〜2秒)高速です(たぶん誤差ではないか)。
検証結果
ということで、
検証結果:デュアルチャンネルの効果はほぼない!
よって、必ずしも同サイズのメモリーを入れる必要はないと判断します。特に価格的な問題として、1GB2枚よりも2GB1枚のほうがお安いので、そちらをお薦めいたします。
追記)別のサイトでの検証結果となりますが、CPUのパフォーマンスに差がないものの、グラフィック性能でパフォーマンスの差が見られたようです。ですので、グラフィック処理を多用する場合は2枚挿しがよいかもしれません。 詳細は以下からどうぞ
Windowsの場合
ただし、もしかするとBootCampでWindows OSの場合はパフォーマンスに差が出る可能性があります(テスト未)ので、Windowsを多用される方は同じサイズのメモリーを入れておくと良いかもしれません。