Macは2枚同サイズのメモリーを増設しなければいけないか？Macのデュアルチャネル効果

要約

メモリー同サイズ２枚増設によるデュアルチャンネル効果がある
ただし、CPU処理能力にほとんど差が現れない
グラフィック性能のパフォーマンスに効果がある
自身の用途（グラフィックアプリの使用の有無）によって同サイズ２枚増設をするかどうかを決めるとよい
ネット中心の使用であれば、大きなサイズ１枚装着のメリットは大きい

アップルのは２枚同サイズ販売

アップルはインテルMacになってから、同じメモリーを２枚装着するように言っています。アップルストアでの販売もそのように販売しています。これはインテルが提唱するデュアルチャネル効果を期待してのものです。
　
でも実際には同じメモリーを２枚装着しなくても１枚でも問題なく動作するし、別のサイズのメモリーを２枚装着してもちゃんと動作します。
　
果たして、Macでデュアルチャネル効果は期待できるのでしょうか？

デュアルチャネルの効果

アップルによると、同サイズのメモリーを増設することでデュアルチャネル効果でメモリーの読み書きが高速になり、Macの処理が高速になると言われています。ただ、マックメムでテストした限りではパフォーマンスにほとんど差がなく、あったとしても1%とか2%の差であり劇的に変化するようなことはありませんでした。
　

CPU処理性能に差は出ない

参考までに、PCについて比較したサイト”thehikaku.net”のテストによりますと平均で5%ほどスコアが上昇しているということですの。MacとPCで設計が異なりますので一概には言えませんが、マックメムのテスト結果は正しいと言えると思います。

CPU処理性能の比較
CPU性能ついて、各ベンチマークスコアを比較したのが下の表です。平均で5%ほどスコアが上昇しています。
https://thehikaku.net/pc/other/dual-channel-memory.html

デュアルチャネル比較結果　CPU処理能力比較 — https://thehikaku.net/pc/other/dual-channel-memory.htmlからの引用

グラフィック性能で差が現れる

ただし、グラフィック性能の比較ですとパフォーマンスに違いが出てくるようです。

グラフィック性能の比較
次に、グラフィック性能を比較したのが下の表です。グラフィック性能を評価するベンチマークは、かなりスコアが上昇し、平均して約22%もスコアがUPしています。
https://thehikaku.net/pc/other/dual-channel-memory.html

デュアルチャネル比較結果　グラフィック性能比較 — *https://thehikaku.net/pc/other/dual-channel-memory.html*からの引用

つまり、動画編集等グラフィックを多用するアプリ（PCの場合はゲーム用途）であれば変化が表れるようです。ただ、ネット中心の使い方ではあまり気にする必要はないと思います。

ですので、ご使用になるアプリ（グラフィック系処理の有無）によってメモリを同サイズ２枚増設にするか、１枚にするか決めればよいかと思います。
　

大きなサイズのメモリー１枚増設のメリット

価格が安い

マックメムでは１枚挿しはありだと思います。理由は１枚のほうがお得だし柔軟性があるからです。
　
例えば2GBが２枚入っているMacBook Proの場合、メモリーを次の段階に増やしたいとするとアップルに従えば4GBを２枚購入する必要があります。そして、もともと入っている２枚の2GBは取り外して破棄することになります。
　
でも、マックメムでは8GB１枚をお薦めしています。これであればもともとあった2GBとあわせて10GBで使用することができるからです。

将来性がある

4GBを２枚購入するよりも8GB１枚のほうが安いし、かつもともと装着されていたアップルの2GBと併用して10GBにすることが出来るからです。4GBx2で8GBで使用するよりも、10GBで使用したほうがはるかに恩恵が大きいです。
　
そして、将来それでもメモリー不足になった場合、もともと装着されていた2GBを取り外して、マックメムの8GBを装着して頂いて16GBにすることが出来ます。4GB２枚を装着していたら、その２枚を破棄して、新たに8GB２枚を購入しないといけません。２枚装着は増設するために全交換になるのでもったいないですよね。
　