昭和の終わりから平成の最初、ビジネス界を独占していたのがNEC PC-9801。俗称98。その当時この98とジャストシステムの一太郎・花子の組み合わせ以外、日本語の書類を作ることは(ワープロ専用機を除いて)不可能だった。(一方でMacはどうだったかというと、平成に入ってからMac Classic・OSは漢字Talk7がリリースされて日本人でも使える環境になって来た。)
すべての日本の企業が98を購入したおかげで、NECは三田にロケットのような形をした高層本社ビルを建てることが出来たというのがもっぱらの噂だ。その当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったNECが四半世紀後にPCの販売が不振になるとは思いもしなかったに違いない。
なお、今のほとんどの学生は平成生まれなのでNECの9801を知らない(そういえば、黒電話、タイプライター、OHPも知らないらしい)。彼らは生まれてからずっとPCまたはMacで育った世代だ。
さて、そんな98を専門に扱っているお店があることを偶然に知った。
PC-98のミシマ 本体の価格が10万円以上するものがあったりする。現在のPCより遙かに高い。それでも欲しい人はいるのだろう。どのような人がどのような状況で98を使用しているのか全く検討がつかないが、そういう人にとってはありがたいお店なのかもしれない。
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