自分のセゾンカードが不正利用されました。その顛末をまとめています。前回の続きです。
お問い合わせ窓口に連絡をする
窓口が開く9時15分を待って、請求書にかかれていた番号に電話をしました。あまり待たされることなく電話が繋がりました。対応してくれたのは30代ぐらいのしっかりとした感じの女性です。
こちらは不正利用の旨を説明し、この女性にカード番号と本人確認のための生年月日を述べて、現在の状況を確認してもらいました。
ただ、この女性の見ている情報はこちらが見ている以下の情報と全く同じらしく、それ以上の詳細情報はわからないとのこと。
そこで、
「これはどのようなお店で、どのように使われたのか調べてもらえますか?」と尋ねると、
「それはカードを使った方がご自身で確認してください。こちらはお店から請求されたものをお客様から徴収する会社なので、それ以上のことが出来ません。」と、女性。
「いえいえ、これは私が使ったものではないので、このPVH ASIA LIMがどういうお店なのか全くわかりません。お店がわからないのですから確認しようがありません。そちらはこのお店にお金を支払っているわけですから特定できますよね?」と、自分。
「いえ、うちはお客様から代金を徴収する代行業者のような者ですから、そのようなことは出来ません。」と、女性。
セゾンカードの情報流出問題
この問い合わせ窓口に連絡する前に、セゾンカードの情報流出というニュースをネット見つけました。セゾンのHPに掲載されています。
2020年2月3日「MUSASHI公式オンラインショップ」におけるお客様情報流出について
2020年1月15日 ダートバイクプラスオンラインストアにおけるお客様情報流出について
その他に
2019年12月19日「FULLSPEC. WEB SITE」におけるお客様情報流出について
2019年12月11日「グラマシーニューヨークオンラインショップ」におけるお客様情報流出について
2019年12月03日「モーターマガジン社コーポレートサイト」におけるお客様情報流出について
2019年11月21日「キャプテントム」におけるお客様情報流出について
2019年11月21日「Cardshop Serra」におけるお客様情報流出について
2019年11月14日「ゼロフィット公式オンラインショップ」におけるお客様情報流出について
2019年11月11日「5pb. Records div2 official shop」におけるお客様情報流出について
2019年11月06日「AKIBA-HOBBY」におけるお客様情報流出について
2019年11月05日「Armonia本店」におけるお客様情報流出について
ここの掲載したのは3ヶ月間だけのもので、遡ればもっとたくさんありました。
自分は全く知らなかったのですがクレジットカードってこんなに情報流出しているものなのかと驚きました。それともこれはセゾンカードだけの問題なのか。いづれにしてもすごく不安になりました。
ただ、幸いにもセゾンカードを自分は使っていないわけですから、使っていない情報が漏れることはありえません。ただし、セゾンカードのデータベースから直接情報が漏れていれば話しは別です。
セゾンカードの情報流出問題を指摘
そこで問い合わせ窓口の女性に、
「情報流出の話しがたくさん出てくるのですが、そういう可能性はありませんか?」と自分。
「カード情報の流出ですか?そんなことがあるのですか?全く聞いたことがありません。」と女性。
この返答にはちょっと驚きました。たぶんですが、この女性はマニュアルどおりの対応しかしたことがなく、カード業界の情報にも疎い人なのだと想像できました。
「わかりました。いづれにしても使っていないものは支払えませんよ。」と言うと
「上の者に確認しますので、少々お待ち下さい。」と電話が保留となりました。
すごくまじめそうな声で一生懸命説明している感じが伝わってきます。決して慇懃無礼という感じはないのです。
どうも、この会社はセゾンの下請け?のようで、ハガキに書かれた問い合わせ窓口は滞納した客に支払いを促す部門の窓口のようなのです。
その女性が再度電話に出ると、
「お店の詳細を確認できるかどうかの確認をしますので少々お時間がかかります。折返しのお電話となりますが良いでしょうか?」と丁寧な口調で伺ってきました。
「よかった。詳細を確認してくれるのですね。助かりました。」と自分。
「いえ、詳細を確認できるかどうかの確認なので、詳細を確認できるかどうかはまだわかりません。」と女性。
そういう風に言えと上の人から言われたんだろうなと想像できるのですが、くそまじめで一生懸命な感じなので責めるわけにもいかず、とりえあず進展したからいいやということで、連絡を待つことにしました。
ただ、念の為このカードを停止して欲しい旨を伝えると、それはカードの盗難・紛失を担当する部門で行っているとのこと。その部署の電話番号を教えてくれたので、まずは電話を切りました。
カードの停止
教えてもらった盗難・紛失を担当する部門に電話をすると、こちらはスムースに対応してくれました。
クレジットカード番号を止めて、新しいカードを発行するということになりましたが、その発行手数料が1,100円かかるとのこと。
どうせ使っていないカードなので再発行の必要はない旨を伝えると、それはこちらで出来ないので解約部門での手続きをお願いしますと、再度電話番号を教えてもらいました。セゾンカードは他部門への転送をしていないようです。
カードの解約
カードの解約の部門に電話をすると、こちらは1分10円かかるナビダイヤルなのだとか。有料であっても電話するしかないので電話をしました。
出てきた女性は声の感じが品の良さそうな高齢のおばさまでした。
とにかくゆっくりと丁寧。カード番号や解約すると本日から支払いが出来なくなることや、HPのアカウントにログインできなくなる旨を説明してくれて、ことあるごとに「それでも大丈夫ですか?」と聞いてくるわけです。
相手はこちらのことを心配してくれてのことなのでしょうが、とにかく時間がかかるわけです。これはひょっとしてナビダイヤルの料金をかさ増ししようとしているのか(苦笑)と疑うような対応でした。ま、丁寧なのはいいんですけれど。
請求部門からの連絡
解約手続きが終わり、数分するとちょうど最初に電話をした請求部門から電話がかかってきました。
今回は前回とは別の女性の方。どうも上司の方のようです。
「カードの不正利用の件ですが、こちらの調査部門に連絡をしまして、調査を行うということになりましたので少々日数を頂きたく思います。」と女性。
自分が全く問題ない旨を伝えると、
「それでは、今回請求いたしました95,020円の支払いは調査が終わるまで保留といたしますので、お支払いはなさらないでください。」と女性。
もちろん支払うつもりはなかったのですが、請求をペンディングにしてくれてほっとしました。というのも、クレジットカードの滞納履歴がついてしまうと、今後の他のクレジットカードの発行の審査に支障が出たり、何かのローンが組めないなどの弊害が出る可能性があるからです。
ということで、現在は調査の回答待ちとなっています。
ここまでの感じたこと
クレジットカード会社はこの手のトラブルが頻繁にあるのではないかと想像するのですが、対応がちょっとずさんな感じがしました。
「お客様、大変申し訳ございません。すぐに調査いたしますので、お支払いはされなくて結構です。カードも止めておきます。調査が終わりましたらご連絡差し上げます」
と、言ってくれれば済んだわけです。でもいろいろな部門に自分で電話をして手続きをしないといけないというのは、困ったものです。こういう手間ひまをかけた労力を返して欲しいぐらいです。
自分は米国のクレジットカードを所有しているのですが、かつて利用していないネットショップからの請求に対してクレームをいれた経験があります(結局これは自分の勘違いだったのですが(苦笑))。米国のクレジットカード会社は基本的にユーザーの味方です。何か問題があればすぐに請求をキャンセルしてくれて、不正利用したお店に対して調査を行います。そういう保証とか制度があるのかもしれません。
日本は(セゾンだけ?)その点、カード利用者に対してに厳しいように思います。不正に利用されたのは何かこちらに落ち度があるようなニュアンスです。
そしてセゾンの場合、保証は不正利用が行われてからわずから61日しかありません。1回請求書を見逃して、不正利用がわからなかったら保証しませんと言っているわけなのですから、これは利用者には厳しい制度だなと思いました。幸い自分の場合は利用から50日程度だったので事なきを得ましたが。
最終話に続く。