ブータンの幸福度が下落
興味深いツイートを見ましました。
幸せの国ブータンで幸せでないと感じる人が増えているそうです。
人は絶対値を知ることが苦手
以前にも書きましたが、人は《比較することが得意だが、絶対値を知ることが苦手》という性質があります。
これを簡単に《1パック200円で販売されているポテトサラダを買う場合》に例えてみます。
お店はポテトサラダはできるだけ同じ重さが入るようにしていますが、1パック毎に多少の誤差があるとします。
買い物上手の奥様が2パック手にして、どちらが重いかを比べてみるとかなりの高い確率で重い方を当てることが出来ます。鋭い奥様になると1gぐらいの違いがわかったりします(苦笑)。
一方で奥様に1パックだけ手にとってもらい、これは何グラムか当ててくださいと尋ねると、とたんに答えられなくなります。
つまり人は、どちらが重いか比較するのは簡単でも、1つだけの重さを知ることは難しいのです。
他人を知らないことによる幸福
他人と比較しなければ、自分の立場が良いのか悪いのか知るすべがありません。つまり、人生はこんなもんなのだろうなと思うほかありません。
ところがネットの普及で他人(他国)を知る機会が増えました。
他人(他国)は自分たちよりももっとおいしいものを食べてる。もっときれいな服を着ている。もっと大きな家に住んでる。そういう情報がどんどん飛び込んでいます。
他人がどうであれば、自分の絶対的な立場は変わらないはずなのに、比較することで自分の立場が低くなったように感じてしまうわけです。
これはなにもブータンだけの話ではなく、全人類にあてはまることです。
本当、人って面倒ないきものだと思います。