閃光のハサウェイがAmazon Primeビデオに登場
ちょっと前まで映画館で上映されていた「閃光のハサウェイ」がAmazon Primeビデオで観られるようになりました。
「シン・エヴァンゲリオン」といい、「閃光のハサウェイ」といい、マーケティング上の理由なのでしょうが、上映直後にネット上で公開する方式になって来ています。消費者としてはうれしい傾向ですが、これで利益が出るのでしょうか。
ちなみにリメークされているヤマトですが、映画館で上映と同時にブルーレイやDVDが販売されています。これは映画館に足を運ぶコアなファンならブルーレイやDVDも買ってくれるに違いないというマーケティングです。映画を観てもらうだけなら上映料1800円にしかなりませんが、同時にブルーレイやDVDを販売すれば客単価がその倍とか3倍になりますから納得です。
閃光のハサウェイは面白いのだけれども
閃光のハサウェイを観た感想ですが、絵はきれいでストーリーも大人向けで面白かったです(小並感)。
今回はモビルスーツの地上での戦闘シーンで、大きなモビルスーツを避けようと地上で逃げ惑う人々がリアルだと感じました。踏まれないように避けるのはもちろんのこと、モビルスーツがビルにぶつかって割れて落ちてくるガラスとか、ひっくりかえったクルマとか、レーザー兵器で溶けた物体の熱とか、風圧とか、そういうものも避けなければ助からないわけです。逃げ惑う姿がリアルでした。
ただ、少し不満を言うとすると、ガンダムの映画なのに、ガンダムの戦闘シーンがちょっとしかない(苦笑)。それもTV画面のせいか、暗くてよく観えないし、あっという間に終わってしまいました。
ガンダムシリーズは、もうすでに政治的な話がメインになっていて、ガンダムは1つのツールでしかないような感じです。それはそれでリアルなのですが。
シン・ゴジラも面白かったが
「シン・ゴジラ」を観ても同じことを感じたのですが、政治がメインでゴジラはおまけみたいな感じでした。それはそれで面白かったのですが。
一般大衆がゴジラ映画に期待するのは「ゴジラが派手に暴れまわって、それを人間がどう阻止するか」というものなのですが、「シン・ゴジラ」で見せられたのは日本の政治のどたばただったわけで、よって米国でのシン・ゴジラ評は良くありません。
「水戸黄門」とか「当山の金さん」とか「暴れん坊将軍」とか、いつもお決まりな(勧善懲悪で見ていて気持ちいい〜的な)形なのですが、視聴者はそれが観たいわけです。
同じように、ガンダムやゴジラにもそういうお決まりの形を期待してしまうのですが、庵野監督も富野監督もそういうところから脱却しようと試みているわけです。
成熟したシリーズものをどう続けていくのか、難しいところだと思います。