2020年のこの時期に書いたものですが、季節的にぴったりだったので再掲します。
金木犀がかおると秋
街中にほのかな金木犀のかおりが漂っています。このかおりがすると秋になったことを感じます。
米国に住んでいた時はこの金木犀の香りをかぐことはありませんでした。
気になったので調べてみると...金木犀の原産地は中国だとか。であれば、日本に伝わったけれど、米国は中国から離れているのであまり伝わってないのかもしれません。
米国の秋の香りはシナモン
米国では秋になるとシナモンのかおりが漂いだします。
シナモンを何につかうかと言うと”アップルサイダー”と”アップルパイ”。
りんごも秋に欠かせない果物ですが、残念ながら強いかおりを放つわけではないのでシナモンの存在感に負けてしまいます。
米国は秋になると年末までイベントが目白押しです。
10月末にハロウィン、11月末にサンクスギビング(感謝祭)、12月末にクリスマス。
そのイベントの飲み物として欠かせないのがアップルサイダー。
アップルサイダーは、りんごジュースを温めてシナモンとスパイスを加えてつくります。温かい飲み物ゆえに、かおりが強く広がります。
飲むと体がホカホカになります。シナモンには体を温める作用があるので、温かいりんごジュースに入れて飲むとダブルで効果が出ます。
またシナモンをアップルパイに入れるのでオーブンからあつあつのアップルパイが出てくると、同じようにシナモンの香りが部屋いっぱいに広がります。
シナモンの効能について調べてみると抗菌作用があるとのこと。秋から冬にかけて風邪が流行る時期にシナモンをたくさんとる機会があるというのは米国人の先人達の知恵なのかもしれません。
ユーミンのりんごのにおいと風の国
ユーミンの”りんごのにおいと風の国”という歌に
♪ ハロウィーン、りんごのにおいと風の国へ急ぎます。♪
というフレーズがあります。
たぶん、ここで言う”りんごのにおい”というのはアップルパイなのではないかと勝手に解釈しています。
自分が住んでいた、そしてNewer Technologyがあったカンザスは風が強く吹く場所として有名です。あのオズの魔法使いのドロシーがトルネードに巻き込まれたのがカンザスです。
カンザスが秋になり、冷たいからっ風が吹きシナモンのかおりが漂いだすと、このユーミンの”りんごのにおいと風の国”という情景そのもので、毎年秋が来るたびに口づさんでいました。