遠藤のモバイルガーデン:霜柱・シモバシラ(その1)観察編

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シモバシラと霜柱

遠藤です、みなさんこんにちは。

ある寒い日の朝のことです、私の庭に生えている「ある植物」はこんな姿になります。

おもしろいですね。

植物の枝に霜柱がびっしりついています。

みなさんは、私の家がとても寒いところにあるので霧氷ができたのかと思われましたか?
でも、そうではありません。こんな風になるのはこの植物だけなんです。

この植物はなんとその名も「シモバシラ」という植物なんです。
毎年、このシモバシラという植物は枯れた茎に霜柱(しもばしら)をつけるのです。

なにやら、ややこしいですね。

シモバシラは寒い日の朝起きてみると枯れてしまった枝に写真のように氷ができていて、お昼頃にはすっかり氷が溶けて軸だけになってしまいます。

今は、地上部分は枯れて、茎だけになっていますが、春になると、地下にある生きている部分から芽が出てきて、葉も、花も咲かせます。

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シモバシラはシソの仲間

シモバシラの花はこのような形をしているのですが、お刺身についてくる「しその花」と似ていると思いませんか?シソと、シモバシラは同じ仲間の植物なんですよ。

さて、みなさん、朝起きるとできていて、お昼前には消えてしまうシモバシラの霜柱、どんな風にできるか知りたいって思いませんか?

観察開始

そこで、ある寒い日の夜2時間置きにシモバシラを観察してみることにしました。
今回はその観察記録をみなさんと一緒に見ていきたいと思います。

1回目 午後10時30分

1回目の観察。午後10時30分

もう、10時半には少し霜柱ができています。
よく観察すると、

シモバシラの茎の上下方向の繊維に沿って薄い膜のような形で霜柱ができているのがわかります。宇宙ロケットの足下に着いているフィンのような感じと言えばわかってもらえるでしょうか?

2回目 午前00時30分


2回目の観察。午前00時30分

10時半の時に撮った写真と同じ構図になるように撮った写真です。見比べてみるとたった2時間でも見てわかるくらいに成長してきましたね。思ったよりも成長スピードが速かったので、霜柱の成長スピードも測ってみることにしました。
 


 
写真のように霜柱に油性のマジックで線を引いて目印にすることにしました。
 
気温は氷点下2度まで下がっています。
 

12時の時と比べてさらにボリュームが増えてきましたね。
マジックで線を引いた霜柱はどうなったでしょうか?
 

1時間に約4mm成長

物差しを見てみると、だいたい8ミリ程度マジックの線が移動していることがわかりました。
2時間で8ミリですから、1時間に4ミリのペースで成長しているようですね。

この茎のほかの茎にも同様にマークをして調べてみましたが、だいたい1時間に4から5ミリの間で成長することがわかりました。


・・・そして、朝、7時。一番上の写真のような立派な霜柱ができていました。
 

シモバシラの霜柱の観察はここまで。
次回、シモバシラの観察、2)解説編をお届けしたいと思います。
 

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