ジョブスの発言
D: All Things Digitalカンファレンスにてジョブスは以下のようにコメントしたとのこと。
PCの利用はもうすぐ主流でなくなるとはっきりと認識している。
トラックは乗用車へ
「例えば、この国が農業国だったころは、車はすべてトラックだった。農場で必要なものだったからだ」と同氏は言う。都市部が広がるにつれて乗用車が普及し、さらにパワーステアリングやオートマチックトランスミッションが広まった。
スティーブ・ジョブズは、
PCはトラックのようなものになるだろう。
と述べています。また彼は、
「PCはすぐにはなくならない」と考えるが、「PCを必要とする人は何人かに1人」だけになる。
とも発言しています。
農場からスーパーマーケットへ
ジョブスの農家の例えは的を射ているなと思います。
これまでユーザーはPC(マックを含む)で情報を作り出すことを一生懸命にやってきました。それは情報がなかったからです。なので情報を作り出すのに適したマシンが必要でした。それがトラクターであり、産物を運ぶトラックだったわけです。
でも今ではネット上に無限の情報があって、PCは情報を作る道具から、情報を探し、取り込む道具になってきています。
これはちょうど現代の人が野菜が欲しい時に畑に行かずに、スーパーに行くのと同じ理屈です。スーパーに行くのにトラックで行くよりも、乗用車で行ったほうが快適です。
収穫するわけではないので、馬力重視のトラックよりも、簡単に乗れる軽自動車であったり、スピードが出せるスポーツカーが求められるというわけです。
つまり、大多数のPCユーザーは、これまでの処理速度重視なデバイスよりも、インターフェースやネットのダウンロードや表示が速いデバイスに移行していくというが予想出来ます。
Macの需要は減り、iPadの需要が高まる
ゆえに、そのデバイスがiPadのようなものになっていく可能性が高いということなのだと思います。