アメリカの換気扇、吸い込んだ煙が上から戻ってくるとか意味わかんない pic.twitter.com/xO4IPiNrrH
— トリノ (@pp_299torino) June 4, 2016
こういう作りになっているのは、たぶん日本のように煙が出るようなものをキッチンで焼かないからです。
ドラフトチェンバーのように上に空気を吸い上げることで、一応、料理人が煙くならないようにしているだけで、そもそも室外に排気をしようとする意図さえないと思います。
そもそもタンパク質を室内でじゅうじゅう焼く食文化がないのだと思います。
肉を焼くには室外でBBQグリルで焼くことになります。また、さんま等をモクモクと焼くような食文化もありません。
強いていえば、室内で肉を調理するにははオーブンを使うので煙はでないですね。煮る、炒める、蒸す、揚げるみたいなことはあっても、何か焼くようなことはほぼないかなと思います。
一般米国人の食事事情
自分は日本の化学会社の米国工場に派遣されていた経験と、Newer Technologyで働いていた経験がありますが、そこで目にした米国人の昼食事情が日本のそれとは全くことなることに少々びっくりしたことを覚えています。
ランチでは従業員と一緒にわいわいと食事をしたりしますが、日本でいうランチらしいランチを持ってくる人は半分いるかどうか。
前日の残りのピザやミートローフをもってくる人はましなほうで、半分ぐらいの人はスナック菓子やスープや野菜(セロリ、ブロッコリー、人参を茹でたもの)やパンをかじるぐらいだったりします。そんな量で足りるの?という思いが強かったです。
日本人のお弁当のように、炭水化物+タンパク質+野菜というようなバランスがとれた食事というのは少ないです。
そもそも米国人は子供のころから学校でバランスのとれた給食がでるわけではなく、カフェテリアで自分で好きなもの(ピザ1切れとかチキンナゲット5個とか)を買うことが多いので、バランスというものは大切にしていない節はありますし、親もそんな教育をしないのではないかと想像します。
社長等役職の人は打ち合わせのために外食することが多いので、自分の食事を持ってくることはあまりありませんでした。
ランチ以外で言えば、朝食はパンを焼いて、卵料理(目玉焼きやオムレツ)とベーコンというのが定番ですが、料理をするのが面倒であれば、シリアルだけとか、クッキーだけとか、ポップターツなるジャムをはさんだクラッカーのようなものだけという人も多いと思います。
夕食は、以下のようなTVディナーなる冷凍食品を電子レンジで温めて食べることが一般的で、日本のように、夕食を煮たり・炒めたり・焼いたりして作ることはほぼないのではないかと思います。
私の知る限り、毎晩料理をしているような家庭を見たことがありません。理由は共働きで時間がない、面倒くさい、作り方を知らないということが挙げれると思います。
強いて言えば、ミートロールのようなものをオーブンにつっこんで、人参かブロッコリーを茹でて、粉から作るマッシュポテトを用意する家庭があるぐらいでしょうか。
それでは、おいしいごはんを食べたい場合はどうするか。外食することが一般的です。米国人の一般労働者でもそれなりに外食します。ファストフードは別として、ちょっとしたレストランであれば安くても2千円、高ければ1万円前後しますから、定期的にこんなことしてたらアメリカ人は貯金なんか出来るはずないなと思ってしまいます。
まとめ
食事に関しては、日本はちょっとした料理をすればそれなりに美味しいものが食べられる文化のありがたさを感じます。
換気扇から米国の食事事情の話になりましたが、米国人は日本人とは台所で料理をする感覚が異なりますから、そこにある道具のありかたも異なるということだと思います。
日本の常識が、米国の常識ではないということだと思います。
排気というと、米国の乾燥機は必ず排気口があります。米国の乾燥機は日本のコインランドリーにあるような大型でかなりの高温で回るので、蒸発した水分を外に逃してあげないと効率的に服を乾燥させられません。日本には乾燥機が一体になったドラム式の洗濯機が普及していますが、排気口がある家を見たことがありません。そのため乾燥効率がすごく悪いように感じます。