遠藤のモバイルガーデン:国の象徴となる生物たち

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遠藤です、みなさんこんにちは。

日本の国蝶をご存知ですか?

国の象徴となる蝶、国蝶というのがあるのをみなさんはご存じですか?

先日山梨県の長坂町にある「長坂町オオムラサキセンター」というところに行った時オオムラサキという蝶が日本の国蝶であることを知りました。

私は全然知らなかったのですが、行ってみてびっくり、オオムラサキはすごい大きい蝶で、学芸員の人に聞いてみると、日本の中でも最大級の大きさで、10cmを越える大きさなのだそうです。

併設されいるオオムラサキの生態観察施設では、オオムラサキが放し飼いになっていてすぐ目の前で観察することができました。

長坂町オオムラサキセンターでの生態観察

オオムラサキが時にたま開く羽の内側は、コバルトブルーで大変美しい色でした。

蝶、と言うと女性的なイメージを私は持っていましたが、オオムラサキは体が大きく、羽音がばさばさいう音が聞こえるほどで、男らしい蝶だなと思いました。

オオムラサキの飛び方はちょっと変わっていて、ちょっと羽ばたいては滑空するという繰り返しで、まるでカモメやトビなどのようでした。

オオムラサキの分布域は北海道南西部,四国と九州中部までですが、現在は分布域はだんだんと狭まってきているそうです。たとえば以前は東京の森にもいたようですが、現在はほとんど絶滅したと考えられています。

オオムラサキの幼虫の食べ物はエノキ

オオムラサキの幼虫はエノキしか食べないという特徴があります。

たとえば、モンシロチョウの幼虫のキャベツなどのアブラナ科植物,アゲハの幼虫はカラタチなどのミカン科の植物などのように、蝶は、食草といって、幼虫の時に食べる植物が決まっていることがあります。

アブラナや、ミカンなどの植物だけではなく、有毒植物を食草にする蝶もあります。その植物の毒を積極的に体内に蓄えて、鳥などの外敵から身を守るような仕組を持つものもあります。

オオムラサキの分布域が狭まってきた原因はエノキの生える良質な雑木林の減少が影響していると考えられています。

男らしく羽ばたき、優雅に滑空するオオムラサキは、センターのおりの中ではちょっと窮屈そうでした。

こうした、国を代表する生物たちは法律で決まっているわけではないのですが、日本では、国蝶のほかに、国鳥が定められていますので調べてみてください。ちなみに、国鳥を最初に定めたのはアメリカで,1782年に特産のハクトウワシが議会により選定されました。

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