遠藤のモバイルガーデン:冬の果実 いつまでも残っている果実の行方

遠藤です、みなさんこんにちは。
毎日通う駅から家までの道でとてもきれいな風景があったので写真を撮ってみました。

実はこの場所で後ろを振り返るとトランスメタ社の新しい中央演算装置を作っている富士通の工場が見えます。

コートに無数のタネが

写真を撮った後で家に帰ってコートをハンガーに掛けた時、コートにたくさんのタネがついているのを見つけました。

こんなタネ、あったかな・・・

次の日、わたしに、タネをくっつけた植物がどんな植物だったかのかを探してみることにしました。

昨日、写真を撮ったところで、足下を探すと、ありました、このタネがコートについてしまったようです。

拡大すると

このようにタネには一度刺さったら簡単に抜け落ちないように赤い矢印で示したような「返し」がついています。

センダングサのタネは動物の体について移動する

この植物の子孫の増やし方はどうやら、動物の体などにくっつけて、動物の移動にあわせて自分の子孫を増やしてもらうという作戦のようですね。

図鑑を調べるとこの植物は「センダングサ」という植物で、センダングサの花は9月頃に花を咲かせることがわかりました。

そして、タネタネと言ってきましたが、この1つ1つの「タネ」は種子ではなくて果実で、センダングサの果実は10月頃にはできているようです。

私のコートにくっついたのは3月ですから、年をまたいで約半年近くこの果実は枯れてしまった親の体にとどまっていたことになります。

動物にくっついて運んでもらうためには「返し」の部分を外にしておかなければいけませんし、落ちてしまったら、動物にくっついて運んでもらうことはできません。

枯れても倒れないセンダングサの知恵

センダングサの工夫は「返し」を作るだけではなくて、親の体も地面からの距離を確保するためにできるだけ枯れても倒れないような頑丈なものなっています。

私にくっついたセンダングサの果実は、庭に蒔いておきました。もう少ししたら芽が出てくるかもしれません。

動物にくっついて子孫を広げる植物はこれだけではありません。皆さんの周りにもいろいろな種類があると思います。食べてもらって子孫を遠くに運んでもらうタイプの植物が減る冬は特にこうした植物が目立つ時期ですのでジーンズなどにくっついた果実を見つけたときには名前はわからなくても、どんな仕組みでくっついているのかを観察してみると楽しいと思います。

 

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