kyokucho/宮田健の気分はブルースカイ:第43回 kyokuchoも棚からひとつかみ File No.001

気分はブルースカイ

こんにちは、kyokuchoです。

先日のマックメム・エイプリルフール企画に参加したときに、これはぜひディズニー版も書かなくては!と思っていましたので、勝手にこちらでもiTunes 棚からひとつかみ、kyokucho版をやってみたいと思います。

iTunesとiPod、かなり有名なアイテムになったかと思いますが、私もiPod史上最厚の初期型20G版を愛用しています。家にあるCDを丸ごと取り込んだらそのほとんどが埋まってしまいましたが、笑ってしまうことにだいたい約1/3がディズニーソングです。買った当初は喜んで人に聴かせていたiPod、ランダム再生をデモするとたいていディズニーのよく分からない曲に当たってしまうため、デモ用に「ディズニー以外」というプレイリストまで存在します。私の買うディズニーCDは曲と言うより「資料」みたいなものがあったりするので、全曲をまたがるランダム再生をすると、ピチカート・ファイヴの曲が流れた次に「ビッグサンダーマウンテンの環境音楽」が流れてきたり、ABBAの曲でノリノリになった直後にカリブの海賊の「ガイコツ船長のセリフのみ」なんていうトラックが選ばれたりします。さすがにそれを聴いてノることは私にも無理。たまにホーンテッドマンションのナレーションなんかは聞き入ったりしますけどね(笑)。

ということで、そんなマニアックなものは別の機会においといて、どんな人にも勧められるディズニーのアルバムをご紹介しましょう。そのアルバムは「readymade digs disney」、元ピチカート・ファイヴの2番目に人気のあるメンバー、小西康陽さんがプロデュースしたポップな一枚です。このアルバム、いろーーーんなTV番組で使われているので、ひょっとしたら聴いたことのある曲がいっぱいかもしれません。といっても元々の曲はどれも有名なものばかりですけどね。

まず、1曲目はディズニーミュージックでは一番有名な「ミッキーマウス・マーチ」。小西康陽さんの名前は知らなくても、「おはロック」を作った人、といえばよく分かるかもしれません。まさにそのおはロック的なミッキーマウス・クラブ・マーチが聴けます。日本語の歌詞を載せた同曲では日本で一番ステキなアレンジになっていて、このアルバムを聴いていると元気が出てくること請け合いです。小西ミュージックはそのまま2曲目の「メインストリート・エレクトリカル・パレード」に続きます。もともと、誰もが知っているあの有名なメロディはディズニー製ではなく、バロック・ホゥ・ダウンというシンセサイザーミュージックにおけるクラシックなものをパレードに使っているんですね。で、この小西版アレンジを聴いてはっとしたのが、今までバロック・ホゥ・ダウンをアレンジした曲は数あれど、メインストリート・エレクトリカル・パレードをアレンジしたのはこの曲くらいじゃないかと思います。というのも、このパレードの音楽は登場するキャラクターに合わせて音楽が変わるんですが、それもちゃんと含まれててびっくりしました。アレンジしがいのある題材だったのではないでしょうか。

で、このアルバムでは多彩なゲストアーティストが参加しています。白雪姫の「いつか王子様が」では森山良子さんが、チム・チム・チェリーではsaigenjiさんがスキャットで参加していますし、シンデレラの「ビビディ・バビディ・ブー」では水森亜土さんが不思議な雰囲気で歌い上げ、ピノキオの「困ったときには口笛を」ではムッシュかまやつ氏が実にかっこよく歌っています。とにかく、この一枚で楽しい気分になることは保証します。

このアルバムがすごいと思う点は、誰もが知っている曲を、誰も聴いたことがないアレンジで演奏しているところです。過去、このアルバムのような日本人アーティストを集めたコンピレーションアルバムを発売したことが何回かあるんですが、どれもあまりぱっとしないものだったんです。アメリカではビリー・ジョエルやマイケル・ボルトンが参加した「Simply Mad About The Mouse」というすばらしいアルバムがあったのですが、日本でも同じようなすばらしいアルバムが出来た、と発売したときに感慨深く思ったものです(事実、このアルバムが出たとき、海外のオークションで高額で取引されてました。海外でもピチカート・ファイヴは有名でしたからね)。

ということで、このアルバム、興味がある人はぜひ手に取ってみてください。ただ一点惜しいのは、このアルバムはCDではなくてCCCDであるということ・・・なんとかならないかなー。

では!

(kyokucho/宮田 健)

タイトルとURLをコピーしました