kyokucho/宮田健の気分はブルースカイ:第51回 株を始めるなら?

気分はブルースカイ

こんにちは、kyokuchoです。

このところペイオフだ低金利だなんだで、自分のお金は自分で運用という気運が高まっています。かくいう私も一度だけ株式運用で個人投資家になってはみたんですが、何とも大変なことになってしまって1年もたたずに手を引いたという経歴を持っています・・・。今回はそんな株式投資をやってみたときのお話を。

この話は3年ほど前にさかのぼるのですが、実は株式投資を行う前に、私は株券を持っていました。これはまさに「文字通り」持っていたという意味合いで、ウチの壁にはPixar社、Disney社、そして今は無くなってしまったPalm社の株券を額に入れて飾られています。Palm社の株券などは、Palmのユーザイベントで首から提げて宣伝して回ったということもありました(←当時のPalm Magazineに写真まで撮られてしまいました。首から下だけですが)。これらはあくまでアートだったので、そろそろふつうの投資などをしてみようかと思っていたわけです。当然、ターゲットは決まっています。それは「オリエンタルランド社株」。なぜその会社の株だったのか、それは・・・ネタになるから。

といっても、単にそれだけで選んだわけではありません。この会社は当時東京ディズニーシーがオープンしていない状態で、今後の伸びも確実視されていたというタイミングだったので、まず間違いなくあがるだろうと思っていたこと、そしてもし横ばいだったとしても、株主優待が充実しているからマイナスになることはないだろう、というのがもくろみでした。株主優待の特典としては、オリエンタルランド社の運営するテーマパークの入場パスポートが半期に1枚手に入る、というものですので、それだけでも約5000円の儲け。これはなかなかおいしい!ということで、まずは早速口座を開設しようと、普段は立ち読みもすることもないような投資系雑誌を買ってみました。一日に何度も取引を行うような利用方法はしないので、口座開設維持費が無料のところを選択、早速資金を移動しておき、いつでも購入準備の状態にしておきました。

さて、株の購入方法は2種類あります。1つは、値段を指定して購入する「指し値」、もう1つは現在の値段で購入する「成り行き」です。時々刻々変化していく株価を追っていくのはふつうの仕事をしている限り難しいので、私は指し値を1週間保持してくれるという買い方をやってみました。これは、たとえば9000円という値段を指定したら、1週間のあいだでその値段になったら購入、というもの。1週間ずーっと9000円以上だったらこの注文は破棄されるということなので、まあ最初だからいいか、と思い現在のお値段の500円下の株価で発注してみました。それがすべての悪夢の始まりでした。

前日の夜発注をかけ、1日目の市場が終了し、夜帰宅して発注状況を見てみると、かけていた注文が無くなっているではありませんか。初めての発注だったので何か見落としてるかと思ったら見落としてました。すでに自分の持ち物としてオリエンタルランド社株が1単位(100株です)すでに「購入」されているではありませんか・・・調べてみたら、なんと発注かけた翌日の始値がまさにその金額。つまり、いきなり暴落してスタートしたのです。まあその後すぐあがるからいいだろ、と思いつつ、翌日より旅行に出かけて帰ってきたらまた大変。さらに下がり続けている・・・

こうなるともう無の境地です。通常、持っている株式が値を下げ始めた場合、さらに買い増しを行う(ナンピンといいます)、もしくは、これ以上損が広がらないように売却する(損きり)を行わないといけません。私の場合は買い増ししようにも資金なし、売却するにも勇気なしという状態だったため、すべてをあきらめずーっと保持しておりました。おかげで半期に1度の株主優待チケットはもらえたものの、その時点での損は「年間パスポート3枚分」(どの程度なのかは各自調べてみてください・・・)となっていて、こんなチケット1枚なんていらんわ!という心境でした。

実はこの株主優待チケットなるもの、一部のディズニーファンからは垂涎のアイテム扱いされていたようですが、世間の状況からかこのチケットが発送されるとすぐに金券ショップやオークションに流れてしまい、相場が下がるという現象まで発生しているそうです。実際にこの株式投資を、単にファンだという理由だけでオリエンタルランド社にピンポイント購入してしまった私からすると、そんなアイテムのためだけに決して少なくない資産をつっこむのもどうかと、心から思いました。

で、その後の顛末ですが、半年を過ぎたあたりからじわじわと株価は上がり始め、決算発表の近辺で無事売り抜くことができました。税金など諸々計算した結果、一応利益もでました(といっても、3桁金額の・・・)。それ以来、株の口座は今も0円のままで凍結状態です。いやー、いい経験させてもらいました。是非皆様もこれを他山の石として、株への投資をやってみてはいかがでしょうか?もちろん、自己責任で・・・


では!
(kyokucho/宮田 健)

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