kyokucho/宮田健の気分はブルースカイ:第61回 kyokuchoも棚からひとつかみ2ジャズ・ディズニー編

気分はブルースカイ

こんにちは、kyokuchoです。

最近第4世代のiPodを(miniの予約を取り消してまで)手に入れました。今までは第2世代のiPod史上最厚モデルの20Gだったのですが、同じ容量で最薄のボディは持ってるだけでうれしくなります。それ以上に便利だと思ったのはOn-The-Goプレイリスト。いろいろ聴きながらそのときの気持ちをプレイリストに出来るというのはとても便利ですし、音楽を通じてそのときの気持ちを記録できる、という日記のようにとらえることも出来ると思います。ということで、今回は久々にkyokuchoも棚からひとつかみ、マイプレイリストから題して「Jazz Disney」選を。

1.The Bare Necessites (ハリー・コニック Jr.)
1曲目は大好きな曲、ベアー・ネセシティ。ウォルトの最後の作品になってしまったジャングル・ブックから。この映画、ジャングルでのお話なのですが全編通してジャズテイストあふれる曲ばかり。中でもクマのバルーが歌うこの曲はシンプルかつ楽しい曲(BearとBare(=最小限の)をかけてるんですね)。それをハリー・コニックJr.が渋く歌い上げています。最初このCDを聞いたときはこの人渋いおじさんだと思ってたんですが、後日この曲が収録されたLDを見たら思った以上に若い方で、あまりの印象の違いにびっくりしたことがあります。「マッド・アバウト・マウス」に収録。

2.Cinderella Medley(デヴィッド・ベノワ&デヴィッド・サンボーン)
DVDの発売が待望されるシンデレラですが、以前発売されたサウンドトラックはかなり本格的。リンダ・ロンシュタットなど、シンデレラという映画にインスパイアされたいろんなアーティストが参加しています。その中でも私が気に入ったのは、シンデレラの劇中で歌われる曲のジャズアレンジ・メドレー。しっとりとした曲調に、ジャズにあまり慣れていない人も心地よい気分になるはずです。「シンデレラ」の特別版サントラに収録でした。

3.The Bare Necessites (ルイ・アームストロング)
1曲目に続いて同じくジャングル・ブックより。なんとあのサッチモが歌うバージョン。ジャズといえばサッチモ、ディズニーと結びつくなんてと思うかもしれませんが、「サッチモ・シングス・ディズニー」というアルバムまで出しています。その中から選んだこの曲は、ハリー・コニックJr.版とはちょっと違う雰囲気で、自然にスイングしてきますよ。

4.Zip-A-Dee-Doo-Dah(ルイ・アームストロング)
続いてサッチモ・シングス・ディズニーより。オープニングのスキャットだけで元気になれる1曲。アルバムの中ではルイ・アームストロング節が一番よく出ている曲なんじゃないかと思います。ディズニーとサッチモの関係は結構深くて、やはりジャズテイストあふれる映画「おしゃれキャット」(マリーが出ていることで有名)の主題歌のオファーが来ていたというお話があります(実際に歌ったのはモーリス・シュバリエでしたが)

5.Fidgety Feet(ファイアーハウス・ファイブ・プラス・トゥー)
この曲は厳密にはディズニーではありません。タイトルだけ見ると?と思いますが、東京ディズニーランドに行った人ならエントランスで必ず聴いている楽しいディキシーランドジャズ。この曲を演奏しているグループ、結構なおじいさん達が集まったバンドなのですが、なんとウォルトが活躍していた時代に多くのディズニー作品に従事し、現在も伝説の「ナイン・オールドメン」の一人として多くのアニメータに尊敬されている、ウォード・キンボール氏やフランク・トーマス氏が参加している、全員がアニメータのバンドなのです。興味があれば、USのiTunesにて視聴してみてください。それだけでも楽しくなるはず。「Dixieland Favorites」に収録。

6.The Bare Necessites (外山喜雄とデキシー・セインツ)
1つのプレイリストに同じ曲が3曲目(笑)。それだけ好きな曲なんです。このデキシー・セインツとは、東京ディズニーランドの中でもロイヤルストリート・シックス名義で演奏する実力派。そして外山さんは日本ルイ・アームストロング協会の会長でもある人。これが実に雰囲気そっくりに歌うのでスゴイです。このバージョンはルイ・アームストロング版とほぼ同じアレンジなのですが、日本が誇るジャズ魂がしっかり聞き取れる1曲になっています。「Dixie Magic Bibidi-Bobbidi-Boo」に収録されています。

7.La-La-Lu〜Bella Notte(外山喜雄とデキシー・セインツ)
映画「わんわん物語」から、これもデキシー・セインツの作品。しっとりとしたスローテンポの曲から一転するあたりはデキシー・セインツの真骨頂。それぞれの楽器パートが個を主張しながら最後には一つの旋律にまとまっていくという、ジャズスタイルの王道を感じます。

8.When you wish upon a star(外山喜雄とデキシー・セインツ)
ディズニーの代表曲と言っても過言ではないでしょう、映画ピノキオの主題歌である「星に願いを」。外山さんの歌うバージョンは東京ディズニーランドで聴けるのですが、今回はインスト。数多くのアーティストにカバーされてきたこの曲ですが、デキシー・セインツ版のアレンジは他に類を見ないほど繊細な音運び。スローテンポの仕上がりはさすが実力派とうなってしまいます。一日の終わりにこれを聴くと、明日もがんばろうと力が入るものです。

9.Spectromagic(デヴィッド・ベノワ)
と、本来ならばその曲でフィナーレといくところですが、ディズニーは花火でもショーでも必ず「グランドフィナーレ」が存在します。終わったかな、と思わせておいて、もっとスゴイグランドフィナーレを見せつけることで効果を高めているんですね。ということでこのプレイリストもグランドフィナーレとしてジャズアレンジのパレードメドレーを。これはフロリダ、ウォルト・ディズニー・ワールドの夜を彩るナイトパレード。ワルツの調べが非常に心地よいのですが、ジャズアレンジになってもっとしっとりと。これを聞くととっても楽しい気分になれます。これは「Music from the Parks」に収録されています。


と書いてみたものの、いくつかもう入手できない曲がありますね・・。本当は、これらの曲がふつうにiTunes Music Store ジャパンで視聴ができて、そのまま購入できるといいんですけどね。ガンバレアップルジャパン。

では!

(kyokucho/宮田 健)

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