kyokucho/宮田健の気分はブルースカイ:第25回 来年のディズニーは?

気分はブルースカイ

こんにちは、kyokuchoです。Disney関係では最近は暗い話ばかりなので、この辺で来年以降のディズニーの動向に触れて明るい未来を体感していきましょう。

まず、映画方面から。一番の期待は皮肉なことにピクサー作品なんですが、来年末には「Mr.インクレディブル」(原題:The Incredibles)が登場します。これはピクサー初の人間を主人公にした長編作品(短編ではバグズ・ライフに併映された「ゲーリーじいさんのチェス」(原題:Geri’s Game)が人間を主人公としていました)。はずれ無しのピクサー作品ですが、個人的にはあの名作「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード監督のピクサー初作品ということで非常に期待しています。すでに日本でも「ファインディング・ニモ」で予告編が流れていて、映画館が盛り上がったのが印象的でした。

さて、ディズニー本体の長編アニメはというと、今のところ2本の作品が予定されています。一つはすでにアメリカでは公開済みの「ブラザー・ベア」。この作品は久々に自然を舞台とした、姿を熊に変えられた青年が主人公となる作品で、小熊との兄弟愛を描くものとなるようです。もっとも注目なのは音楽で、「ターザン」に続きあのフィル・コリンズがほとんどの楽曲を担当していることと、彼の呼びかけで1曲だけティナ・ターナーが復活したことが話題でした。日本では3月に公開予定です(ちなみに、今回の声優は東山紀之)。またそれに続いてアメリカでは「Home on the Range」という、ウェスタンな画風のコミカル作品が登場します。日本ではまだ公開時期が未定なのですが、この作品の目玉はやっぱり音楽。「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」の作曲を担当していたアラン・メンケン氏が久々にディズニー作品を手がけることとなりました。ただ、一般ウケはしないだろうなあ、というのが正直なところ。絵もいわゆる「ディズニーっぽい」感じではありませんし(ただ、ずいぶんと前はこういう画風の短編作品がいっぱいあったんです。そういう意味ではディズニーらしさ満載)。

では、次に実写系の映画。今年は「パイレーツ・オブ・カリビアン」が思わぬ大ヒットをあげてウハウハのディズニー社だったのですが、アトラクションの映画化第3弾となる作品が登場です。今回の題材は「ホーンテッド・マンション」。主演はエディ・マーフィで、予告編を見るとアトラクションに登場する人物(というよりゴーストか)や小道具、見たようなシーンが満載でとてもおもしろそうです。なんかパイレーツ・・・もかなりアトラクションのシーンを取り入れているという話なのですが私自身まだ見ていないんでなんともいえず。個人的には第1作目の「カントリー・ベアーズ」(カントリー・ベアー・ジャンボリーの映画化)も結構好きなんですが、これはかなりの少数派みたいです・・・

最後はテーマパーク編。まずは21周年を迎える東京ディズニーランドでは、トイ・ストーリーで大人気のバズが主役のアトラクション「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」が登場します。これとよく似た名前のアトラクションはすでにフロリダにあるのですが、それをアレンジしたオリジナルのものになるようです。同作2で衝撃的な告白をした悪の帝王ザーグを倒すため、光線銃を使って敵を倒していくというような参加型アトラクションになります。

また東京ディズニーシーでは来年ではないのですが、フロリダのディズニー・MGMスタジオで大人気の絶叫アトラクション「タワー・オブ・テラー」が2006年に登場する予定です。これはホテルのエレベーターで存在しない13Fへ一気に上って一気に降りるという恐怖のフリーフォール型アトラクション。下に向かって落ちるんじゃなくて加速するという体験ができます。単に落ちるのではなく、そこに至るまでの演出も楽しいので、これまた大行列のできるキラーアトラクションになりそうな予感です。

2003年はテロの余波によるテーマパークの大不振、そしてアトラクションでの死傷事故の発生、また創業者の甥と会長との対立など、ディズニーにとっては、世論的にも経営的にも非常に厳しい1年でした。日本では夢と魔法のイメージが強い同社ですが、ブランドイメージが命の会社ですから、来年こそは世界中に一点の曇りのない明るい未来を提示できる会社に戻ってほしいと思います。期待できるのが他社の作品だけってのは、書いててやっぱり悲しいですから。

では!
(kyokucho/宮田 健)

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