Macを買い換え?それとも買い増し?
新しいMacを購入する場合には2通りあって、
1.買い換える。
2.買い増す。
である。
昔のMacユーザーは、Macに愛着が沸いてしまって古くなっても手放さずに、新しいMacを買い増していった。一方で最近はMacが安価になったことと、モデルチェンジのサイクルが速いので愛着が沸く前に買い換えてしまうことが多い。
下取り価格に不満
買い換える場合、下取りに出すことが多いと思うが、自分のMacの下取り価格がやたらと低く感じてしまうことはないだろうか。これは「所有(保有)効果」とよばれる現象で、自分の持っているものを過大評価してしまう感覚のためだ。
例えば、自分のMacBook Proを下取りに出す時に色々とその価値を計算して価格が10万円が妥当だと判断したとする。次に、自分が下取りにだそうとしているMacBook Proと全く同じスペックのMacBook Proが中古屋で10万円で販売されていたとする。この売られているMacBook Proに対して「さすがに10万円は出せないなー」と感じたら、それは自分のMacBook Proをかなり過大評価していることになる。
自分のMacを過大評価する理由
ではなぜ自分のMacBook Proの価値を過大評価してしまうかというと3つのポイントがある。
1.自分のMacBook Proとの幸せな時を加算してしまうため
このMacBook Proはこんな苦労をして手に入れたとか、こんな大切な書類を作成したとか、家族のムービをたくさん編集したとか、そういう大切な時間を過ごしたMacBook Proなのだから他のMacBook Proより貴重だと考えてしまう。
2.失うものの大きさを過大評価してしまうため
MacBook Proがなくなると自分にとっては困った状況になるので、それを埋めあわせるにはそれ相応の代金が欲しいと考えてしまう。この感覚は以前書いたが「マイナスの感覚に敏感である」ために起きる。
3.自分と同じ視点でこのMacBook Proを見てくれるだろうと期待してしまうため
このMacBook Proがあれば、自分が出来たのと同じ経験をすることが出来るだから相手もそれ相当の代金を支払っても良いだろうと考えてしまう(でも実際はどのMacBook Proでも同じ経験が出来るのだから特別な価値はない)。
その結果Macが増え続ける
下取りをするほうはそのような感情は全く無視で、スペックから淡々と市場価格を割り出し、そこからビジネスとして成り立つように利益分を差し引き、故障や将来の値下がり等のリスク分など差し引いて、出てくる下取り価格はたぶん数万円という数字になってしまうのだ。
自分もかつて何十万円も出したMacを下取りにだそうとしたが、その見積もり価格が数万円でしかなかったため、手放すのがモッタイナイと考えて下取りに出すのはやめてしまった。その結果、家の中にどんどん古いMacが溢れるようになってしまったのである(苦笑)。
>>>
コメント