バクダットカフェを観た
「きのうDVDでバグダッドカフェを観た。」
「それ、どんな映画?」
「うーん、説明するとすごく長くなりそ。」
「面倒くさいから簡単に教えてよ。」
一言で言えば、ドイツのおばちゃんがアメリカの砂漠にあるきったねカフェで巻き起こす騒動映画
「うーん、太ったドイツのおばちゃんが、たまたま立ち寄ったアメリカの砂漠にあるきったねカフェで巻き起こす騒動映画、かな。」
「その映画おもしろいの?」
「それが、不思議とおもしろい。」
「何でそれがおもしろいの?何も映画にするようないいところないでしょ?」
「確かに、全然いいとこねーw。」
「じゃ、なんでそんな話が映画になるわけ?」
「でも、それが不思議とおもしろいのよ。」
「だから何がおもしろいのよ?」
「うーん、何ていうか、小さい時に読んだ童話みたいな感じなのよ。」
「童話?」
子供の頃のわくわく感が蘇る
「そう、童話。子供頃の話って、ただただわくわくして話を聞いてたじゃん、設定とかどうでもよくて。一寸法師がなぜちっこいのかとか、赤ずきんはなぜ赤ずきんをかぶっているのかとか、そんなこと考えなかったじゃん。内容がむちゃくちゃでも、主人公はどうなるんだろう、その先はどうなっているんだろう、ってわくわくして聞いてたじゃん。」
「確かに余計なこと考えなかった。それで楽しかったし。」
「なんかそんな感じの映画。今のハリウッド映画って、主人公がイケメンとかで、アクションして、CG使って、話をミステリアスにして、おちをつけて、それはそれで面白いんだけど、なんていうのかな〜、見ている側にすごく気を使って一生懸命喜ばせようと話を作っている感じ。だから押し付けがましいというか、疲れちゃうというか。」
「ちょっと感じわかる。」
話が荒唐無稽すぎて、おばちゃんを応援することしか出来ない(苦笑)
「バグダッドカフェは、話がとっぴだから、おばちゃんとかに感情移入するしか出来きないのよ。おばんちゃん何してんだよ、おばちゃんがんばれ、おばちゃん良かったな、とか思っちゃうわけ。ちっちゃい頃の童話の感覚を久々に思い出したってわけ。」
「童話ねー。」
「逆にこういうのが映画ってもんかな、なんて思っちゃったわけよ。でも、世の中、こんな映画ばかりだったら嫌になっちゃうけどね(苦笑)。」
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