IBMがMacを導入
古いニュースで恐縮です。2016年のGIZMODEの記事です。
PCの生みの親でもあるIBMがMacを導入しているということに、今の時代を感じます。
今のご時世Macしか出来ないとかPCでないと出来ないことってほとんど無いわけです。だから考えることはコスパです。IBMはPCよりもMacのほうがコスパが良いと判断したということです。
コスパが良い理由
この記事ではIBMのFletcher Previn副社長は2つ理由を述べています。それらは...
- リセールバリュー
- メンテナンスコスト
です。
リセールバリュー
Fletcher Previn副社長はリセールバリューが良いと発言しています。
4年間トータルで考えるならば、Windowsマシンを導入したときと比較して、Mac1台につき最低でも265ドル(約2万7500円)、モデルによっては最高535ドル(約5万5000円)もの節約になると、IBMでは試算されている。初期導入費用こそWindowsマシンのほうが安いものの、導入後の値打ちはMacが勝る。
IBMほどの大企業であればリース契約をしているのかと思ったのですが、記事の内容からすると購入した4年後に下取りをしてもらっているような感じですね。初期費用が高くても、4年後に高く引き取ってもらえるならトータルで見てお得ということですね。
メンテナンスコスト
これはPCよりもMacのほうがトラブルが少ないということですね。
社内でテクニカルサポートを求める社員の割合が、Macユーザーは3.5%しか必要ないものの、Windowsマシンの場合は4人に1人がサポートを必要とするとのデータも紹介されていますね。
Macは30人のユーザーで1人ぐらいしかメンテナンスを必要としないが、PCは4人に1人必要ということですね。IBMの社員なのに自分でメンテナンスしないのかよ!とツッコミたくなりますが、全員がエンジニアでもないし、役員のマシンのトラブルなら、役員がメンテナンスするよりもメンテナンス部門にやらせたほうがお得だということでしょう。
IBMの判断は合理的
この記事を読んでIBMについて「ビジネスとして合理的に割り切ることができる潔さ」を感じます。
もともとIBMはハードウエア屋で瀕死の状態だったのを、大きくソフトウエア屋に転換を計って復活した会社です。たぶん、その過程でシビアなぐらいに合理化したのだと想像します。
すでに自分のところでPCを作っているわけではなし、PCのコスパが悪いのはMicrosoftのせいぐらいにしか思っていないかもしれませんが。
日本IBMでも同じ結論の様子
これは海外での話で、日本はどうなのかと調べたところ...もっと大胆な内容が書かれています。
Windows PCユーザーの40%がヘルプデスクを利用しているのに対し、Macユーザーは5%。問い合わせに対する一次問題解決率は98%以上。 早期に問題解決されることで、ユーザーの早期の業務復帰を実現しています。
ヘルプデスクでは、サポート要員1人あたり、4,200人の社員をサポートし、ユーザー満足度85%を達成しています。 (※Windows PC サポートのユーザー満足度は53%)。
既存のWindows PCと比較し、1台あたり270ドルのコスト軽減効果を上げています。
さらに驚くべきなのはこれ。
「Mac導入をお考えですか? IBMにお任せください。」
IBMは、自社への導入経験で得られたベスト・プラクティスを活用して、 Macデバイスの業務利用を検討している企業様向けサービス「IBM Managed Mobility Services for Mac (MMS for Mac)」をご提供しています。
え?IBMでMacのシステム開発とか導入もやっているの?いやーびっくりです。