銀行に両替に行って考えさせられた
最近銀行では両替に手数料を取るようになりました。
とある理由で100円硬貨を50枚欲しかったので近所の銀行に行ったところ、「1日10枚までの両替は無料だが、それ以上は有料になる」との説明を受けました。
でも、これはちょっとへんな話で、ATMで400円づつ13回引き出すと100円硬貨が52枚無料で入手出来るわけです(900円と指定すると500円硬貨が含まれるので、100円硬貨が欲しい場合400円がMax)。
面倒くさいことと、時間がかかることと、そして後ろに並んでいる人には迷惑をかけることを除けば、別に両替をしなくても預金を引き出すだけで目的を達成出来るわけです。
客にあえて面倒くさいことをさせるというのは、これは銀行の嫌がらせとしか思えません。
銀行はなぜ両替手数料をとるようになったのか?
銀行が両替手数料をとるようになったのには2つの理由があると思います。
1.コストがかかるから
両替機は数百万円以上するのだとか。メンテナンス費を入れればかなりの投資になります。その分をコストですから、それを回収する方法が必要です。それが両替手数料ということになります。
2.両替で利益を上げたい
たぶん、ちまちまと引き出すのは面倒くさいから数百円の手数料を払っても両替したという人々がいるはず。土曜日・日曜日に手数料を払って預金を引き出す人や、コンビニにATMに手数料を払うことにいとわない人々も同様です(自分はせいこので手数料を払って預金を引き出すようなことはしません)。
今回、両替で銀行に訪れた際に、両替機を10分ぐらい専有し両替し続けている男性がいました。1万円何枚か入れ、両替手数料を投入し、大量の1,000円札に両替していました。たぶんお店で使用する両替分なのだと思うのですが、こういうお店があるから銀行にとっては手数料というのは意味があるのでしょう。
ではなぜ今までは無料だったのか?
では、なぜ今までは両替手数料は無料だったのでしょうか。それは、営業マンが両替を持っていく名目でお店に出向いて、お店の繁盛ぶりを確認して、融資を打診したりしていたからです。お金をなんとか貸し付けることで収益をあげることが出来ました。
それが現在はデフレで銀行にお金が余っている状態です。そして銀行は中小企業にはお金を貸したがらないし、大手企業は借りたがらない状態です。なので、両替をネタに営業するということがなくなったのでしょう。
今後の銀行は口座維持手数料を徴収する
たぶん、近い将来、銀行は口座維持費みたいな名目で口座利用者から手数料をとるのではないかと想像します。
昨年にそんなことが話題になりました。
「口座維持手数料をとるなら解約してやる!」という人が多いかもしれません。でもそれこそが銀行の狙いです。
口座維持手数料を払っても銀行を利用したい人というのはお金持ちなはずで、そういう人にこそ銀行を利用して欲しいわけです。
一方で口座維持手数料を払いたくないような貧乏人は口座を解約して欲しいと考えているはずです。銀行に何か収益をもたらせてくれるようなカスタマーしか必要ないということです。
自分のような銀行にほとんど収益をもたらさない人間は、今後ペイペイのようなキャッシュレスサービスに移行することが余儀なくされると思います。