ANAのファーストクラスシートがヤフオクに
ANAが「国際線ファーストクラスモックアップシート」を出品し、予想以上の金額で落札されたようです。
コロナ禍で航空業界は大赤字だと想像します。ファーストクラスシートを1席売ったぐらいでは焼け石に水でしょうが、話題作りとしては効果があったのではないかと思います。
ウィチタは航空産業の町
自分はかつてボーイングのアウトレットに足繁く通っていた時期があります。2000年頃の話です。
以前勤務していたNewer Technology社はカンザス州ウィチタという町にありました。
ウィチタにはボーイング、レイセオン、セスナ、ビーチクラフトという有名な航空機メーカーがあり、エアキャピタルというニックネームがつくほどでした。
また、米空軍の基地があり、B1爆撃機が飛び回っていました。
なぜ、片田舎のウィチタに航空産業が盛んになったのか?
ウィチタは平原のど真ん中に位置しており、まわりに山がなく、飛行機を飛ばすのに障害物がないからという話を聞いたことがありますが、本当のところはわかりません。
ボーイングのアウトレット
そのウィチタのボーイングの工場にアウトレット(ジャンクヤード?)が隣接しており、倉庫の一部に不要になった部品がところせましと置かれ、二束三文で売られていました。
小さいものではネジやリベット、計器類、大きなものだと、エンジンカバーとかエンジンのファンがありました。
また、以下のようなエコノミークラスのシートも販売されていました。確か5万円前後だったように記憶しています。
ビジネスシートは展示されていましたが非売品でした。米国でもビジネスやファーストシートは人気のようで、あればすぐに売り切れてしまっていたようです。
自分のお目当ては、ボーイング社が機体設計に使用していたMacintoshの中古でした。メインはMacintosh IIxとかIIfxとかでした。メモリーやグラフィックカードがしっかりと入ったものが数百ドルで販売されていました。
アウトレットなのでいつ中古のMacが売りにだされるかはわかりません。そして良い状態のものはすぐに売り切れてしまうので、足繁く通う必要がありました。
幸いウィチタはクルマで端から端まで走って30分程度の小さな町でしたので、昼休みとか、仕事帰りとかに立ち寄ることが出来ました。
その当時の写真がないのが残念です。
ボーイングはウィチタから移転
そのボーイングですが、2014年にウィチタから移転(撤退)してしまいました。当然、アウトレットもなくなりました。
その場所をグーグルストリートビューで観てみると、空き地になっていました。
時代の流れを感じます。