【夏の思い出】九十九里浜の家で勉強合宿のつもりが夏休みを満喫(苦笑)

夏休みの勉強合宿のはずが遊びまくってしまった話

祖父の家での思い出

自分が子供の頃、夏になると父方の祖父が隠居していた千葉県片貝の家に親戚一同が集まるイベントがありました。

父は5人兄弟で、それぞれの兄弟に自分と同じ年頃の子供たちがおり、一緒に遊ぶことができる良いチャンスでした。

祖父の家は海水浴場まで数百メートル場所にあり、日中は海水浴やスイカ割り、夜は花火やトランプと、朝から晩まで遊びまくったのは良い思い出です。

自分が小学高学年の時に祖父が亡くなり、遺産として残ったその家は祖父の遠い親戚に譲渡され、この夏休みのイベントは無くなりました。
 

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受験勉強の合宿

自分は現役での大学受験に失敗し、浪人生となりました。

春が過ぎ梅雨時期になっても成績が全くふるいませんでした。

それもそのはず、予備校をさぼって映画を観に行ったり、ゲームセンターで遊んだりしたのですから当然です。

都会は誘惑が多いからだめなのだと環境のせいにした自分は、夏に都会を離れてどこかにこもって勉強をしようと考えました。

そこで、思い出したのが、以前祖父が住んでいた家。

父にそのことを相談してみると、親戚の人が所有しているものの現在は誰も住んでいないとのこと。

これはしめたと思い、1週間ほど借りることはできないかと頼んでみるとOKとなりました。

仲の良い友人を誘い(これが間違いのもと)、一緒に合宿をすることにしました。

合宿初日、まずは家がホコリだらけなので掃除するところからスタートです。

ところが掃除をするために雑巾がけをしようとしたところ、水が出ないのです。

その家の生活水は井戸水だったのですが、どうもモーターが壊れていてくみ上げられません。

しょうがないので水を近所の人にわけてもらって掃除をすませたのですが、汗だくになっても水がでないので風呂に入れません。

そこで海に行って汗を流そうということになり、海に入るだけではもったいないとしっかりと泳ぎ、かつ砂浜で甲羅干し。気づけばもう午後遅くになっていました。

海水で体がべとついて、やはりちゃんとした風呂に入りたいということになり、銭湯を探してみたものの田舎に銭湯はありません。

しかたがないので、東金というJRの駅がある町までバスで出て銭湯に行くはめになってしまいました。

ただ東金駅前から祖父の家まで戻るバスが1時間に1本ぐらいしかないのです。

帰りのバスを待っている時間、駅前のゲームセンターで時間を潰そうということになり、気づけばバスを何本かやり過ごし、3時間ぐらい遊んでしまい帰宅は夜9時過ぎ。

そして、もう今日は疲れたからと、勉強を全くせず早々と寝てしまいました。

結局1週間、合宿とは名ばかりで、朝方ちょっと勉強をし、午後から海水浴、そして銭湯とゲームセンター通いを繰り返すこととなりました。勉強漬けのはずが、しっかりと夏休みを満喫してしまったわけです。

今考えても、本当に情けない(苦笑)。
 

後日談

合宿最後の日、親戚の人が次にこの家に泊まりに来た時、自分たちと同じように困ると考えて、この1週間で得た生活のノウハウをノート1枚にまとめ書き残しました。

水をわけてもらう近所の方の住所と名前、銭湯の場所、銭湯に行くためのバスの時刻、東金の食事処などなどです。

後日、祖父の家の状態を確認しに行った親戚の人から自分あてに電話がありました。

自分が有益な情報を残してきたことを褒めてもらえるものだと思ったら、全くの逆。

「あの情報は何なの?自分の友達に教えるために書き置きしたんだろ?あの家の合鍵を作って勝手に友達に貸したりしてんじゃないの?そんなことするならもう貸さないよ。」

一方的に文句を言われ、こちらの真意を伝える前に電話は切られました。

良かれと思ってやったことが誤解されてしまうなんて。余計なことをしなければよかったと、苦い思い出となりました。
 


 

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