kyokucho/宮田健の気分はブルースカイ:第4回「パクリ系問題」問題

気分はブルースカイ

こんにちは、kyokuchoです。

今回こそはWalt Disneyという人についてのお話を・・・と思ったんですが、なんか堅くなりそうなのでやめました 🙂 。ということで今回はちょっと柔らかめに、ネット上でディズニーと言ったらこのネタしか盛り上がっていない?と思われる、「パクリ系問題」にしましょう。

さて、ネット上、特に2ちゃんねるでディズニーの話題が出ると必ず出てくるこの話題なのですが、まず整理してみましょう。


◆ライオン・キング=ジャングル大帝レオ問題
言わずとしれた日本の誇る巨匠、手塚治虫氏の漫画、ジャングル大帝レオと、ディズニー長編初のオリジナル(わんわん物語等があるんでホントは初ではないんですが)作品ライオン・キングが、主人公(キンバ/シンバ)や周りの登場人物含め似ているという問題です。公開時点ですでに手塚氏は他界されていましたが、同じく漫画家の里中満智子さんたちが500名弱の署名を抗議文として米ウォルト・ディズニー社に送っています。

◆アトランティス=不思議の海のナディア問題
2001年に公開されたディズニー長編作品、アトランティスが、NHKにて放映されていたテレビアニメ「不思議の海のナディア」にキャラクター、ストーリーなどが酷似しているという、アメリカでの告発サイトから火がついた問題で、今の2ちゃんねるでのディズニーバッシングの中心となっている話題です。詳しくはこの問題を深く掘り下げている「アトランティスに関する問題同盟」(小村さん主宰)をチェックしてみてください。愛のある批判をしているサイトでディズニーファンとしても興味深いサイトです。

◆オリビアちゃんの大冒険クライマックスシーン=カリオストロの城クライマックスシーン問題
あまり話題になっていませんが、両方の映画とも(ってカリオストロの城の方が先なんですけど)クライマックスシーンは時計台のなかで歯車にのりながら展開するというものとなっております。これについては非常にまとまっているサイト「プリンセス・モノノケの功罪」の第3章でも触れています(このサイト自体も非常に興味深い考察が述べられていてお勧めです)

◆トレジャー・プラネット=21エモン問題(?)
これはアトランティスで味をしめた一部の人達がおもしろがって言っているだけのネタかと。トレジャー・プラネットに登場するB.E.N.というロボットと21エモンのゴンスケが似ているというだけのお話で。ただしトレジャー・プラネットのB.E.N.はイモを掘っていないと思われるので、これはパクリではありません。きっと。


・・・と、ほかにもいっぱいあるのではないかと思いますが、日本でよく問題になるのはこのあたりまででしょう。このコラムではそれらの犯人は誰で有罪か無罪かなんてことは触れません。それが判断出来るのは当事者だけですので。ただ、ちょおっと悲しいのは、これらの問題(特にライオン・キングの方)だけを見て「もうディズニーは絶対見ない」と決めつけちゃってる人が非常に多いと言うことです。少なくとも私の周りに2人いました(苦笑)。多分、マックメムにお集まりの皆様もネット系の情報に敏感な方が多いので、何となくこの連載もディズニー系なら見ない!と思っている方もいるのではないかと心配なんですが・・・・。私のようなディズニーファンが一番気にしているのは、このようなパクリ問題の評判からだけでディズニー全てを批判したくなっちゃうような、「パクリ問題」の問題をなんとか解決しないといけないなあ、と思っています。あくまで批判されるべきはストーリーであり、フィルムメーカーじゃないと思うんですよね。

そこで、もしそんな方がこのコラムを見てくれているのならば(あなたは気がついてないかもしれませんが、kyokuchoはそんなあなたに大感謝してますよ!)、ぜひ、これを見て欲しいというのをご紹介させてください。それは、日本では劇団四季が現在も上演しているブロードウェイ版「ライオン・キング」。きわめて個人的な感想で言うと、映画版ライオン・キングは、絶対的な力の復権、というテーマでアメリカでしかうけない映画で非常に退屈だったんですね。音楽もディズニー音楽ではなく、エルトン・ジョン色の強いものでしたし(余談ですが、ターザンにて参加したフィル・コリンズはしっかりとディズニー音楽になっていてスゴイ、と思いました)

ところが、ブロードウェイ版ライオン・キングは全く印象が違いました。そんなに大きくないステージが、開演とともにみるみる印象を変え、そこには紛れもないサバンナが広がります。映画に対して持っていた先入観が完全に消え、1幕の最初から唖然としたことを覚えています。しかも昨年ニューヨーク、本場のブロードウェイ版を見てきたのですが、驚くべきことに劇団四季版の方が上手に見えるんですよね。こんなすばらしいレベルのものが日本で見られるなんて本当にありがたい!とともに、先入観だけでこれを見ないと思うのはもったいない!というのが、kyokuchoの感想です。このブロードウェイ版ライオン・キングは芸術家ジュリー・テイモア女史の演出で、父親の愛、苦悩する子供の姿、そして大自然の風景がより色濃く表現され、映画とは比べものにならないほどの輝きを持ったストーリーとなりました。

まあ、実際のところライオンキングはテーマはハムレット(ちなみに同2はロミオとジュリエットでした)ですし、レオにインスパイアされたというコメントも非公式ながらあります。その時点でパクリはパクリなのですが、文化って言うのは先人の知識、知恵を自分の色とミックスして作られるものではないかと思います(それだけに、ディズニーが著作権の期間延長をしたのは短期的にはプラスですけど、長期的には絶対マイナスですね)。ともあれ、ライオン・キングに関しては映画版は見なくていいですが、必ず劇団四季のライオン・キングは一度は見ておいてください。このお話に関する限り、判断下すのはそれでも遅くないですよ。


では!
(kyokucho/宮田 健)

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