アップルウォッチって本当に便利なのか?
アップルウォッチは好きな人は好きなガジェットなのでしょうが、自分はどうも苦手です。色々なバージョンが出ていますが、たぶん自分は将来も使わないガジェットだと思っています。
一番の理由は、手首に余計なものをツケたくないというためです。
手首にわざわざ何かつける必要ってなくないですか?
手首というのは体のパーツの中でも一番動く部分なので、何かつけていると邪魔です。ぶつけることが多々ありますし、ひっかかることもあって危険です。
またMacBook等のノートブックを使う時にパームレストに当たるのも嫌いです。
また汗もかきますからあまり衛生的ともいえません。鬱陶しくて外すことがありますが、そうするとつけ忘れてしまうこともあります。
サラリーマン時代は腕時計をしていたが...
自分は平成元年にサラリーマンになったのですが、当時は腕時計をしていました。時間を知る方法がそれしかなかったですから。でも、今ではスマホで十分時間を知ることができます。
確かに、お客様との打ち合わせで腕時計は見られても、スマホを取り出して見るわけにはいかないというシーンもあるかもしれませんが、すごいまれです。それ以外のシチュエーションというのはあまり考えられません。
携帯やスマホの誕生で手首が開放されたことをすごく喜んでいましたし、今でもそう感じています。
腕時計が誕生した背景
アップルウォッチについて考える時に、まずは腕時計の成り立ちを考えてみました。
昔から人は生活をする上で、時間を知りたいという欲求がありました。そこで置き時計が生み出されます。
次に外出中に時間を知りたいと思い始めます。そこで持ち運ぶ必要性が生まれました。置き時計をどんどん小さくして、懐中時計になり、そしてさらに小さい腕時計になりました。
時計を体に身につける上で唯一はめることが出来る部分が手首だったので、手首に装着する時計が一般化しました。
腕時計の大きさはどのように決まったか?
現代の技術では、時計をもっと小さくすることは可能ですが、だれもその必要性を感じていません。なぜかといえば小さくしても装着する部分は手首ですから手首の太さより小さくする必要がないからです。
それから、小さくすると視認性が悪くなります。目を凝らして見ないと時間がわからない時計は不便です。だからわざわざ小さくする必要はありません。
つまり腕時計の大きさは技術的な限界で決まったのではなく、手首の太さで決まったということです。
ポケットPCの失敗
さて、それでは次にノートパソコンの大きさは何によって決まったでしょうか?
ノートパソコンは13インチぐらいから始まって、12インチ、10インチと小さくなりました。そしてさらにもっと小さな手のひらにのるポケットPCなるデバイスが作られました。
でもポケットPCはほとんど普及しませんでした。なぜなら、キーボードが小さいし画面が小さいので使いづらいからです。
よって、ノートパソコン画面やキーボードの大きさは、人が一番扱いやすい12インチ前後が一般的になりました。
つまり普及しているノートパソコンの大きさは技術的な限界で決まったのではなく、人が扱いやすい大きさで決まったということになります。
アップルウォッチのサイズの理由は?
さて、それではアップルウォッチですが、なぜあの大きさになったのでしょうか?
アップルウォッチはもともと5インチぐらいあったiPhoneを、持ち運びやすいように小さくして腕時計のサイズにした...わけではありません。
腕時計のサイズのデバイスを作って、そのデバイスで出来ることを後付で決めたわけです。
アップルが作った腕時計を売るには腕時計の機能だけだと技術的にパンチに欠けるから、何か時計メーカーが出来ない機能をつけることにしようと考えたのでしょう。
ですので、アップルウォッチのサイズに必然性はありません(時計機能としてのサイズは必要十分ですが)。
それなら、情報デバイスとして大きくすればいいようにも思いますが、ウォッチと名付けてしまったので手首の太さ以上のサイズにはできないジレンマがあります。
よって、デバイスの成り立ちとして、本当に必要なデバイスなのかどうか。
ファッションとしてはかっこいい。時計としてもかっこいい。でもそれ以上に何が出来るのか?何をすべきなのか?ちょっと疑問に思っています。
後編に続く。