OSX Public Betaのパッケージを見つける
書庫を片付けていたら、こんなパッケージが出てきた。
OSXのPublic Beta版。
OSXの導入
OSXがリリースされるまで、OS9でもそこそこ便利だった。
しかしアップルは次のマルチメディア化を見据えた飛躍のためにOSXを導入することにした。
OS9の平面的なインターフェースから、”aqua”という透明で立体的なものになったことで若干違和感があったが、それはマイナーなことだった。
OSXの一番の売りはマルチタスクになったことで安定感が増したことだと思う。
OS9の疑似マルチタスクとOSXのプリエンプティブマルチタスク
OS9はマルチタスクではあったが、擬似的ななものでプリエンプティブマルチタスクではなかった。複数のアプリを走らせる場合、擬似的なマルチタスクは、アプリが独自に判断して次のアプリに処理をまかせる感じだ。
- アプリAが適当な処理まで終わると、アプリBにCPUの占有権を譲る。
- 次に、アプリBの処理が適当なところまで終わると、アプリCにCPUの占有権を譲る。
- 次に、アプリCの処理が適当なところまで終わると、アプリDにCPUの占有権を譲る。
- 次に、アプリDの処理が適当なところまで終わると、アプリAにCPUの占有権を譲る。
これを目にも留まらぬ速さで繰り返していくと、人の認知能力は大したことがないから全てアプリが同時に動作しているように感じるのだ。
ただ、この占有権を譲るのはそれぞれのアプリの判断なので、アプリがバグ等で暴走したりすると、次のアプリに占有権が回らなくなり、Macがストップしてしまう。
一方OSXでは、占有権の受けた渡すタイミングをOSが管理しているので、1つのアプリが暴走してもOSが次のアプリに占有権を渡すことが出来る。
なので、Macの信頼性がぐっとアップした。
爆弾アプリのデモ
以下がジョブスが紹介した”爆弾”アプリのデモ動画だ。
”爆弾”が爆発すると暴走をする設定なのだが、1つのアプリが暴走してもOSXは動作し続けるよ、というのが説明内容だ。
そしてOSXは安定動作するようになり、macOSに引き継がれ現在に至る。
スティーブ・ジョブスによるOSXの紹介
ちなみに以下がジョブスが基調講演で行ったOSXの紹介動画だ。