フライト前日に大雪
Newer Technologyに勤務していた時のこと。Mac World東京が開催されるため、社長等をともなって日本に帰国することとなりました。
ところが、出発前日にカンザス州は大雪に見舞われました。そして出発当日、フライト予定の機材の羽が凍っており溶かすために出発が2時間近く遅れました。
Newer Technologyのあるカンザス州ウィチタから日本への直行便はなく、シカゴで乗り換える必要があるのですが、ウィチタからの便が2時間遅れたため、シカゴでの日本行きの乗継便が間に合うかぎりぎりの状態でした。
シカゴからマイレージの関係で、自分は日本航空、社長はユナイテッド航空を利用することになっていました。シカゴでは日本航空のフライトが先に出発し、30分後にユナイテッド航空が出発するというスケジュールでした。
で、ウィチタからのフライトが2時間遅れたため、シカゴ到着時に日本航空便はすでに出発していましたが、幸いユナイテッド便は30分余裕があったために、社長はなんとか搭乗することが出来ました。
当日日本航空の日本行きの便は1便だけで、振替便は翌日になってしまうとのこと。これでは社長が先行して日本について困ってしまうわけです。
そこで、社長は急遽私のためにユナイテッド便のチケットを搭乗カウンターで購入してくれることになりました。このチケットは正規料金のため日本までの片道で10万円以上。当時、ディスカウントチケットの相場は往復で7万円前後だったので、正規料金がいかに高額なのかがわかります。
窓口の担当者もチケットが高額であることがわかっていたので、おまけとしてビジネスクラスに無償でアップグレードしてくれました。当時ビジネスクラスの料金が30万円前後だったので、それと比較すればお安く購入できたことになります。
初めてのビジネスクラス
それまで自分のような平社員はエコノミーしか利用したことがありませんでした。また、一度もアップグレードの恩恵にあずかったこともありませんでした。
フライトのたびにビジネスにアップグレードしてくれるという知り合いがいるのですが、いつもうらやましく思っていました。航空会社もアップグレードする人を見ているんでしょう。自分は見た目がビジネスマンっぽくないのがいけないのだと思っています。
ビジネスクラスにがっかり
で、ひょんなことからビジネスクラスの乗ることが出来ることとなりました。わくわくしてフライトに臨んだのですが、自分がイメージしていたビジネスクラスと全く異なっていました。
まず一番のがっかりポイントは、人の往来がけっこうあって騒々しい点。
日本の航空会社だとエコノミーとビジネスのあいだをカーテン等で仕切って人の行き来を最小限に抑えていますが、ユナイテッド航空は全くなし。退屈なエコノミーの人たちがビジネスクラスのほうに来てCAと話をしたりしていました。CAもそういう人達をとがめるどころか、一緒になって立ち話をしていました。
次のがっかりポイントは、ぜんぜん気が利いたサービスをしてくれない点。
飲み物やスナックは自分で勝手にやれという状態。米国のCAさんは、肉体労働のせいか、がたいが良いおばさんが多くて(偏見なら許して)、何かものを頼もうにも頼みづらいのですが(苦笑)。
そもそもCAさんがシートに座ってがっつり食事をとったりしていて「食事のじゃまをするなよ」というオーラを出しています。日本のCAさんのように、自分の食事は隠れてすぐに終わらせるという感じではないわけです。
そして、最後のがっかりポイントは食事がおいしくない点。
ビジネスクラスの食事と言えば、フランス料理がフルコースが出てくるようなイメージがありましたが、実際に出てきたのはすごくアメリカンでした。アメリカの航空会社だから当たり前か(苦笑)。
これらは、ユナイテッド航空の問題というよりも、米国の航空会社全般の問題なのかもしれません。
ということで、自分のビジネスクラスデビューはがっかりだらけだったという話でした。