米国には独自の度量衡のシステムがあります。
長さ:インチ、フィート、ヤード、マイル
液量:パイント、クォート、ガロン
重量:オンス、ポンド
温度:華氏
米国の生活でまず最初に慣れないといけない単位はこんなところかと思います。
摂氏と華氏
自分は米国の大学を卒業した後に最初に日本で就職をしたのですが、システムエンジニアとして日本から米国の工場に派遣されていたことがあります。
その時、工場内では日本と同じ度量衡を使う規則になっていました。米国の従業員にとっては慣れてもらわないといけなかったのですが、日本の機械類を多く持ち込んでいる工場でしたから、それをいちいち米国の度量衡に変換するわけにもいかなかったためです。
ただし、唯一温度に関しては米国式の華氏で表示されていました。
というのは、日本の表記どおり真っ赤な字で
Caution! Do Not Touch! 100℃!
と書かれていても、米国人にとって100度は体温なので、反射的に危ないと感じません。そのため無意識に触ってしまう可能性があることを考慮されたためです。この場合の米国人の100度というのは100゜Fのことです。
ちなみ上記の表示は以下のようになります。
Caution! Do Not Touch! 212゜F!
これではじめて米国人は危険だと感じるのです。
マイル表記の便利なところ
さて、米国でクルマを運転する時にかかせない単位がマイルです。日本ではあまり馴染みがないと思いますが、1マイル=約1.6kmです。
日本人からするとこんな中途半端な数字はえらく不便だと思うのですが、唯一便利なことがあります。それは、距離と時間の計算です。
米国の高速道路の一般的な制限速度はおよそ60マイル/時(約100km/時)です。つまり1マイルは1分で走れる距離ということになります。
ですので、目的地まで15マイルであれば15分、35マイルであれば35分というようなざっくりとした所要時間を瞬時に知ることが出来ます。
これはキロメートルという単位ではこうはいきません。目的地まで20kmであれば、20km÷100km/h x 60h = 12分というような計算をしなくてはならず、直感的にはわかりづらいです。
ですので、米国に旅行してレンタカーを借りる歳はそんなことを覚えておくと便利かと思います。