《スターバックスを飲むんかい!》アメリカンと言われる薄いコーヒーはアメリカ人が望んだものではなかったのか(苦笑)

コーヒー
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アメリカンコーヒー

1980年代前半、自分が米国に留学した時、寮生活だったのでカフェテリアで朝・昼・晩と食事をとっていました。

標準的な米国の大学のカフェテリアのメニューは、ドリンクバー(牛乳・チョコレートミルク・炭酸飲料・オレンジジュース・コーヒー)、パンとメインディッシュ、サラダバーで構成されています。

で、ある時食後にコーヒーを飲んでいたたら、体育の教官がやってきて「コーヒーを飲むと背が伸びなくなるぞ」と注意をうけました。コーヒーを取り上げるような剣幕ではなくてアドバイス的な言い方だったので、自分は聞き流して飲み続けていました。

そこで感じたのは、米国では大学でも背が伸びるのだなと。自分はもう高校で身長の伸びが止まっていたので成長とはこんなものだと思っていたのですが、米国人は遺伝的に?それとも環境的に?まだまだ成長を期待しているということに関心しました。

事実2m近いバスケットボール選手が、大学で2m20cmになったというような話も聞いたことがあるので、あながちうそではないのでしょう。

さて、本題のコーヒーなのですが、米国で最初に飲んだ(そして4年飲み続けた)カフェテリアのコーヒーが、巷で言われるアメリカンと呼ばれるような、味も香りも無いようなうすーいコーヒーでした。うまく表現できませんが、出がらした番茶のような感じでした。

でも、それは大学のカフェテリアだけではなく、ファミレスでも、ドーナツショップでも、招待されて行った友人宅でもほぼ同じものでした。ああ、米国人が飲むコーヒーというのはこういうものだと思っておりました。

日本の喫茶店やコーヒー専門店に行くと、やたら濃くて苦いコーヒーが出てくることがありましたが、米国でそのようなコーヒーに出会うことはありませんでした。

価格というと、ファミレスやドーナツショップのコーヒーは大きなカップに入ったものでも50セントぐらいで、おかわりも自由でした。質的には日本のお店で無料で出てくる安い緑茶のような存在です。
 

スターバックスの登場

それから数年経ち、1990年代になり米国でスターバックスが人気となりました。

で、自分も何やら人気だというスターバックスに行ってみると、人がいっぱいいて列をなしてコーヒーを注文しているわけです。その価格が3〜5ドルぐらいするにもかかわらずです。

もうカルチャーショックなわけです。だって米国のコーヒーっていうのは1ドルもしないのが当たり前なのに、ここではその5倍とか10倍とかの代金を支払っているわけです。

で、自分も飲んでてみると、スタバのコーヒーは今と同じく苦味と香りのある普通に美味しいと思えるコーヒーでした。

で、このコーヒーを好き好んでアメリカ人が飲むの?アメリカ人ってこういうコーヒーが好きなの?アメリカ人ってうすいコーヒーしか飲まないんじゃないの?

この時に雷に打たれたようなショックとともに、初めて気づいたのです。

アメリカンコーヒーってアメリカ人がおいしいと感じて飲んでいたコーヒーなのではなく、それしかなくしかたなく飲んでいたコーヒーだったのだと。
 

おまけ

ここで書いたアメリカンコーヒーというのはうす〜くて味も香りもないコーヒーという意味で使っています。

実際のアメリカンコーヒーは浅煎りの豆を多めのお湯でいれる入れたコーヒーでうすいながらすっきりとしたテイストのおいしいコーヒーです。

ちなみに、米国でポピュラーなコーヒー豆が以下にあるフォルジャー。どんな味か、怖いもの見たさでお試しになってみると良いと思います。米国人はよくこれを飲んでいるものだと感心すると思います

400杯飲めて1500円ぐらいですから、いかにもな豆であることが想像出来ると思います(苦笑)。

ただ、一部のコメントには「あっさりとした本格的なアメリカンコーヒーの味で、おいしい」とあるので、この味が本当においしく感じている人もいるのだなと驚愕です。

 


 
 
 

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