クソまじめな警備員がスティーブ・ジョブスをマックワールドの会場に入れさせなかった話。

モスコーンセンター
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メモリーのお届けに自転車で向かう

先日、慶応大学の研究室でメモリーをご購入いただきました。

メモリーは通常クロネコヤマトにてお届けするのですが、その時は大学の経理課に書類を提出する必要があって直接お届けすることになりました。

訪れたのは慶応大学矢上キャンパス。東急東横線の日吉駅から約10分。慶応大学の日吉キャンパスの裏側にあります。

自分は同じ横浜市内なので、自転車でお伺いしました。その自転車を停める場所を巡って警備員の人とちょっともめました。

矢上キャンパスの入り口には比較的こじんまりした駐輪場があります。この駐輪場は登録した生徒・教員専用らしく、登録していな人は使用できません!と入り口に大きく書かれていました。

自分はゲストなのでちょっとだけ端のほうに停めさせてもらえないかと、駐輪場の前にいた警備員さんに尋ねたところ、ダメとのこと。

それではどこか別の場所にゲスト用の駐輪場はあるかと尋ねたら無いと言うのです。たぶん、来客が自転車で来るということを想定していないのでしょう。

自分は研究室にメモリーを届けるだけなので、5分とか10分程度の時間で戻ってくるのでちょっとだけ停めさせて欲しいと事情を説明して願い出たのですが、「登録した人でないと使用出来ないルールになっている」と一点張りなのです。

では、自転車で構内に入ってもいいかと尋ねたら、それも出来ないとのこと。

日吉駅から矢上キャンパスに来る途中の道々に”自転車の路上駐輪禁止”という張り紙があったことから、自転車通学の登録をしていない生徒が勝手に道端に自転車を停めるため近隣住民が迷惑しているだろうことが想像できました。ですので、自分もさすがに公道に乗り捨てるわけにもいかないと思い、途方にくれました。

出来ることとしては、一度慶応大学の日吉キャンパスの駐輪場か日吉駅前の市営の駐輪場まで戻り、自転車を停めてから矢上キャンパスまで歩いて戻ってくることぐらいしかなさそうです。ただ、往復の距離が2kmぐらいありそうなので、時間的にも体力的にもちょっと躊躇しました。

さて、どうしたものかと考えあぐねていると、警備員さんの交代の時間になったようで、先程話していた警備員さんがオフィスに戻り、新しい警備員さんが来ました。

その新しい警備員さんは、こちらをちらちら見て気にしているようなのです。これまでの事情を知らないわけですから、駐輪場の前あたりでうろうろしている不審者がいれば気にするのは当然のことです。

こちらとしては不審者ではないことを伝えるために、前の警備員さんとのやりとりを説明したところ、間髪をいれずに「だったら、そこの駐輪場に停めていいですよ。」と言ってくれました。

全く拍子抜けでした。最初からこの警備員さんと話ができていれば何の問題もなかったのにと思う反面、この警備員さんがいなければいまごろ2kmの道のりをとぼとぼと歩いたわけですから助かったという気持ちもわきました。

最初の警備員さんはクソ真面目。セキュリティーを守るため、忠実に仕事をしたわけです。一方、新しい警備員さんは柔軟性がありました。研究室にメモリーを届けさせてさっさと帰ってもらうことがセキュリティー面で大切と考えたのでしょう。判断はそれぞれ異なっていましたが、どちらの警備員さんも正しかったのだと思います。

自分はメモリーはさっとお客様にお届けし、経理課に書類を出し、警備員さんにお礼を言って大学を後にしました。
 

都市伝説、マックワールドの警備員

この話を書いているときに、マックワールドでの警備員の話を思い出しました。

スティーブ・ジョブスがスタッフを従えて、サンフランシスコのマックワールドの視察に訪れた時のこと。

マックワールドのモスコーニセンターの入り口で、警備員がスティーブ・ジョブスにIDを見せるように言ったそうです。それを見たスタッフが「この人を誰だと思っているんだ!アップルの社長のスティーブ・ジョブスだぞ!」と言うも、警備員が「この館内に入るには必ずIDを確認するように言われていますので、IDがなければ入れることはできません。」頑なに譲らなかったそうです。

スティーブ・ジョブスはある意味主催者ですからIDなど持っていません。そこでスタッフが自分のIDをジョブスに渡したところ、警備員が「IDの貸し借りは認められません。ご自身のIDを持ってきてください。」と注意し、結局スティーブ・ジョブスが館内に入れなかったのだとか。

その後、この警備員はクビになったという説と、仕事に忠実な立派な警備員だと表彰されたという説があります。たぶん、この話自体が都市伝説だと思うのですが...

 
 
 

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