iPhoneのアラーム設定
iPhoneの時計機能でアラームを設定する場合、これまで下の図のようなインターフェースで、時刻のホイールを回していました。この仕様は最初のiOSから変わることなく受け継がれてきました。
時間は24コマ、分は60コマを移動させれば一周になりますから、それほどコマ数多いという感じではありません。
ホイールは勢いよくスイープすると勢いよく回りますし、軽くスイープすればゆっくりと回ります。また、指をタップすればピタッと止まります。
慣性動作するインターフェースは使っていて気持ちが良いものです。ここらへんはインターフェースにこだわるアップルらしい作りです。
iOS14のアラーム設定のインターフェースが変更
ところが、iOS14になってアラーム設定のインターフェースが下記のように変更になりました。
変更点としては、時刻の表示枠が小さくなり、時刻をキーボード入力するインターフェースとなりました。
ホイールを回す機能は一応健在ですが、表示枠が小さいので積極的に回そうという気になりません。指が太いと時間と分のホイールを押し間違えてしまいそうですし。
なぜ時刻をキーボード入力するのか?
なぜアップルはアラーム設定のインターフェースを変更したのか?
それは片手で入力するニーズがあるからなのではと想像しています。
これまでのインターフェースだと、片手で本体を持ち、逆の手でホイールを回す必要がありました。
新しいインターフェースであれば、右手だけ、または左手だけで入力をすることができます。
ただ、設定の”保存”に関しては右上をタップしないといけないので、これを片手で押せるかと言うとちょっとむずかしいかなとは思います(苦笑)。
ということは、インターフェースの変更は片手入力対応ではないのかな?よくわかりません。
誤入力防止機能
このインターフェースはちょっと気が利いていて、誤入力を防止する機能があり、設定で打てる数字と打てない数字が存在します。
逆に言えば、ホイールで時刻を設定する方式では誤入力を心配する必要がありません。その点で旧インターフェースはシンプルかつ人に優しいということが言えます。
例えば分の入力で6〜9という数字は下一桁には入力が出来ますが、それ以外の桁には入力することが出来ません。
例えば66と打ち込むと、06となります。
ところが面白いことに、このインターフェースは時刻と分を同時に入力することが可能になっていて、この場合は2桁目にも6〜9の数字も入力することが出来ます。
例えば8時35分と入力する場合835と打つわけですが、83と打った段階で入力をやめてしまうことがあるわけです。
この場合60分を自動で繰り上げて1時23分としてくれます。
果たしてこれが良い機能なのかどうかはちょっとよくわかりません(苦笑)。