耳から水が出てこない
プールや風呂などで水が耳に入って出てこなくなることがありますよね。すごく気持ちが悪い現象です。
そこで、頭を振ったり叩いたり、耳にさし水をしたり、綿棒を入れたり、等々何をしても水が出てこないことってあります。
ところが、簡単に耳から水を抜く方法があります。
耳から水を抜く方法
結論から言うと、薄めた消毒用アルコール(エタノール)を耳に垂らすだけ(純度が高いアルコールを直接耳にいれるとしみます)。
もしアルコールがなければお酒でも良いかもしれません。
以下のような薬品?が売られていますが、耳の水を抜くだけのことに大げさです。高価なものを買う必要はありません(と個人的には感じます)。
なぜ耳から水が出てこないのか?
内耳はポケットのようになっていて、水が耳の奥(内耳)まで完全に入ると表面張力が働きます。そのため耳を下にしても水の重さだけでは出てこなくなります。
そこでアルコールを注してあげると、アルコールは水よりもすぐに蒸発するので表面張力が崩れて水が出てくるというわけです。
子供にこそ是非試してほしい
大人の場合、耳に水が入っても頭を強く振ってなんとか強引に水を出すことが出来るかもしれません。でも子供はそうはいきません。
お子さんが「耳に水が入って出てこない〜(泣)」という場合、「もっと頭を振れば水が出るぞ!頑張れ!」なんてとても言えません。筋力が弱い子供が頭を強く振ったら、よろけて頭をどこかにぶつける可能性があります。
また子供の小さな耳に綿棒やティッシュで作ったコヨリを入れるというのも危険です。
でも、薄めたアルコールを垂らすだけなら全く安全です。
米国のプールで発見して感激
自分は高校生の時に水泳部にいながらこの存在を知らず、頭をひたすら振って水を抜いていました。若かったからそんな無茶なことも平気でしたが、50歳を過ぎた今そんなことをしたら、脳溢血になりかねません(苦笑)。
これを知ったのは米国でのこと。
米国留学時、プールに行く機会がありました。その時にプールサイドに以下のような水差し的なボトルが置いてありました。
時々、このボトルの先を耳にいれている人がいるので不思議に思っていたのですが、友人がボトルの中に薄いアルコールが入っていることを教えてくれました。耳に水が入った場合、耳の中にこのボトルの液体をちゅっと入れば水が簡単に抜けるということでした。
自分も試してみたところ、確かに耳から水が抜けました。
この経験をした時、これはノーベル賞級の大発明だと感激しました(大袈裟)。
米国の常識が未だに日本に届いていない?
このことは米国のスイマー達にとっては常識なのではないかと思っています。
一方、2020年現在、日本のサイトでググってもこの事実を見つけることはできませんでした。
自分の米国留学からはや40年弱。インターネットが普及した今でさえ、この件に関しては情報が日本に届いていない?ようなので、ここに記しておきます。