【日米所得比較】iPhoneは日本人にとって高価。それでも売れるのだけれど。

iPhoneは高価か?

日本人にとってiPhoneは高い?

iPhone 13が発表されました。

価格はminiが86,800円から、ノーマル版は98,900円からとなっています。

iPhone1台が約10万円です。この価格って高くないですか?高く感じませんか?iPhone Xのころから10万円を超えるのが当たり前になっているので慣れてしまいましたか?

以下の記事にあるように「iPhoneは平均月収の6割」だそうです。

日本のiPhone 13価格はなぜ「平均月収の6割」にもなるのか。金融専門家が示す“弱い円”の現実
海外製品の価格が問題になるとき、日本円の総合力がいま諸外国に比べて圧倒的に低下していることが見落とされている。金融専門家はそう指摘します。

日本人と米国人の給与

アップルは米国企業で、米国人が一番のお客様です。

OECDの調査によると2020年の平均年収は米国人69.4万ドル、日本人38.5万ドルです。

米国人と日本人の平均年収

つまり、米国人は日本人の約1.8倍の収入があるわけです。

そして、日本のiPhoneの価格は米国とほぼ同じです。

ということは、日本人の感覚としては米国人の7割以上高い価格でiPhoneを購入していると言えます。

逆の言い方をすれば、iPhone 13の価格の約10万円というのは、米国人の感覚からしたら日本人の6万円ぐらいにしか感じないということなります。
 

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初代iPhoneとiPhone 13の価格の変化

初代iPhoneが発売されたのが2007年、最安4GBモデル 499ドル(約57,000円)
現在iPhone 13、最安miniの64GBモデル 699ドル(約87,000円)です。

iPhoneの価格は14年間で約1.4倍アップしました。

その間、日本人の平均年収38.7万ドルでほぼ横ばい。
一方、米国人の給与は60.2万ドルから69.4万ドルと1.15倍にアップしています。

つまり、日本人にとってiPhoneは1.4倍価格がアップしたのに対して、米国人には約1.2倍程度にしかアップしていないことになります。

日本人にとって米国からの輸入品は贅沢品になりつつあります。
 

新総理にもとめる経済対策

先程のOECDのデータを観てみましょう。

1990年と2020年の平均給与を比較してみると、

日本は、1990年36.9万ドル → 2020年38.5万ドル 4%アップ に対して
米国は、1990年47.0万ドル → 2020年69.4万ドル 47%アップ しているわけです。

米国人と日本人の平均年収1990年
米国人と日本人の平均年収

30年間所得が日本で横ばいなのに対し、米国は約1.5倍にアップしました。日本と米国の差が1.27倍から1.8倍と差が広がる一方です。

これじゃ日本人にとって、iPhoneがどんどんと高くなるはずです。

さて、自民党総裁候補で景気回復を唱えているのは岸田氏と高市氏。

ぜひとも新総理には景気回復ならびに日本人の所得をアップをお願いしたいところ。iPhoneがもっと気軽に買える日本になると良いなと思う次第です。

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