町内会・PTA等持ち回りのボランティア活動
以下で町内会についての話を書きました。
またPTAに参加しないで問題なるケースのコラムについても触れました。
自分が経験したボランティア活動の中で、違和感があったのがバスケットボールのレフェリーでした。
バスケットボールのレフェリー
自分は社会人時代、会社のバスケットボールの同好会に参加していました。その同好会は地元の草バスケットリーグに所属していました。
定期的にリーグ戦が行われるのですが、問題なのはレフェリーです。直前に試合を行ったチームから一人づつレフェリーを出すという決まりなのですが、この方式だとその日都合の良い人がレフェリーに残るわけです。レフェリーの能力は全く関係ありません。
そのため、下手なレフェリーに当たるとゲームは無茶苦茶になります。レフェリーのミスジャッジでゲームが台無しになることがあるのです。でも、レフェリーはボランティアなので文句は言えません。
一応レフェリーの講習会は実施されるのですが、強制力はありませんから下手なレフェリーは下手なままです。
これではいけないと、ある時自分はこんな提案をしてみました。
各チームは試合毎に1,000円(最低時給)を負担しそれをレフェリーに支払います。レフェリーは仕事(バイト)としてレフェリーを行います。
レフェリーを仕事化することで、以下の2つのメリット生まれます。
強制力が生まれる
お金を受け取るレフェリーは仕事として最低限のスキルが要求されます。そこで、レフェリー希望者に対して講習会に参加することを義務づけます。
講習会に参加して能力が認められればレフェリーとなり、試合毎にバイト代を受け取ることができます。
代理が可能
直前に行っていたチームから都合でレフェリーを出せない場合、他のチームのレフェリーが代理で行うことが可能になります。
ボランティアだと代理を引き受けると損をしてしまいますが、バイト代がもらえるのであれば代理は損をしません。
逆にバイト代がもらえるなら率先してやりたいというレフェリーが出てくる可能性があります。そういうレフェリーが多くの試合をこなしてくれればスキルアップとなり、リーグとして助かります。
この提案は没に
この提案に対して、参加チームすべてから大反対を受けました。
一番の理由はゲーム毎に費用を支払いたくないということでした。チームが支払った費用は基本的に直後の試合で自分のチームのレフェリーが受け取ることになるので、相殺されることになるのですが、お金が発生することに強い拒絶反応がありました。
次に「アマチュアなのだからレフェリーもボランティアで行うべき」という”べき論”が出てきました。確かにその通りなのですが、ボランティアには強制力がなく、その結果下手なレフェリーのもとで試合をしないといけなくなるわけですから、強制力をもたすためにはお金の力が必要だと考えたわけです。
ということでこの案は、あっさりと没となりました。
町内会やPTAにバイト代をだしてはいかが?
ただ、この案は町内会やPTAでも有効な気がするのです。
ボランティアだと「自分は昨年参加したのに、あの人は今年参加しなくてずるい!」という不公平感が発生してしまうのですが、仕事となれば仕事を受けたい人が行うので不公平感はなくなります。
ボランティアは嫌だが、バイト代が出るならやってもいいという人はそれなりにいると思うんです。
ただこれも「支払う費用が増えるのはゼッタイいや!」という意見と、「ボランティアをバイトにするなんて不謹慎だ!」という意見が出て反対されることは目に見えているんですけどね。
持ち回りのボランティア活動って難しいです。