メモリーとストレージの違いなんてどうでもいい
昨日のブログで、iPhoneの64GBはストレージ容量でメモリー容量ではないという話を書きました。
でも、iPhoneユーザーがそれがわからなくてもAppleは良いと思っているはずです。
昨日のブログと矛盾するようですが、自分はこの考え方にある意味賛成です。
だって、メモリー容量がわかったところでユーザーが選択できるわけではないし、増設することもできません。であれば、一般ユーザーが知る必要はないでしょう。知りたい人は自分で調べるでしょうし。
ユーザーが出来ることを制限することで快適さを保証する
アップルはユーザーがしなくいいことはさせないということを徹底しています。
MacはApp Storeに登録していないどのようなアプリでも使用することが出来ますが、iPhoneは必ずApp Storeに登録したものしか使用することはできません。
ある意味不便ですが、それによるiPhoneのトラブルリスクはなくなります。
特殊なアプリを独自に利用させて便利になるメリットよりも、動作トラブルが発生することのデメリットを無くすことに力をいれているということです。
また、アップルはユーザーが勝手にiOSをいじる自由を認めていません(一部脱獄のような手法はありますが)。これも勝手にカスタマイズして得られるメリットよりも、トラブルを起こすデメリットを防ごうと考えているということです。
ユーザーが知らなくて良いことは知らせない。ユーザーがいじる必要のなことはいじらせない。これがアップルの方針です。
ユーザーが出来ることを制限することで、トラブルフリーな快適さを保証しているわけです。
AT車 vs マニュアル車
前にも書きましたが、iPhoneはオートマ車、アンドロイドはマニュアル車に例えることが出来ます。
ちょっと買い物をするのならアクセルを踏めば勝手に進んでくれるオートマ車が便利です。公道ではクラッチミスでエンストしないことはありがたいのです。
オートマ車ではクルマの運転の醍醐味がないというユーザーはアンドロイドで好きなようにカスタマイズすれば良いのです。
ただ、そういうユーザー層は圧倒的に少ないのでアップルは切り分けているのだと思います。
日本でiPhoneが多くのシェアを得ているのは偶然なのでではなく、日本の忙しいユーザーにとってカスタマイズよりも、かんたんさ、トラブらない利便性が選ばれた結果なのだと思います。
当面日本ではiPhoneの高いシェアが続きそうです。