今更ながらETが帰ってきた
このCMの世界観は、37年前に放映されたオリジナルと全く同じなのが見事です。ちょっと霧のかかったふわっとしたくすんだような色合い。これからおとぎ話がはじまりますよ、というお約束ごとなんですよね。スピルバーグカラーというか、ETカラーというか。
この色合とBGMだけで、もうオリジナルの世界にどっぷりとつかれます。それだけでオリジナルのワクワク感が戻って来ます。
観終わって、もうオリジナル版を観たぐらいの感動です。ワクワクしすぎて軽い疲労を感じるぐらい。4分間のCMなのに濃すぎる!
全てがオマージュというか、オリジナルを世襲している作り。子供とETの突然のきゃーからはじまり、しおれた花が復活するシーン、ケーキを食べるシーン、VRで倒れるシーン、映画を観るシーン、自転車で飛ぶシーン、最後の別れのシーン。これを4分間で収めるとは。
本当にいいものを観られて感動しました。
CM制作と目的
xfinityが制作したCM。このxfinityはCOMCASTの商標で、COMCASTのケーブルテレビとかネット事業を行う場合に使う名前です。以前はComcast Cableという名前だったとのことです。
ETにタブレットを見せるシーン。右上にさりげなくxfintyのロゴが。ネットやってますというアピールでしょう。
こちらは家族全員で映画を観るところ。画面の上にxfinityのロゴ。ケーブル配信やっていますというアピールです。
CMのタイトルがHoliday Reunionとなっているので、日本でいう帰省。米国のサンクスギビングデー(感謝祭)は家族が一堂に会して食事をとる習慣があるので、ETも帰省したという設定なんだと思います。
ちなみにオリジナル版が上映されたころは、世の中にMacはおろかパソコンはありませんでした。でETが通信に使ったのがSpeak & Spell。当時は最高の電子玩具でした。