オフィスへのクルマ通勤
以前、オフィスに出勤する時にクルマを使っていました。
途中、片側4車線ある国道を走るのですが、とある区間の交通量がすごく、左車線に駐車しているクルマが1台でもあると渋滞が起きるほどでした。
そのため、「朝の時間帯はその区間に駐停車はしていけない」という暗黙のルールが存在していました。
ある日、自分が左車線を走っていると、前方に大型の重機を載せたトレーラーが停まっているの見えました。
車線いっぱいの幅だったので、このまま直進すると抜くことが不可能だと判断し、車線変更をしようとしたのですが、右側にクルマが並走しておりできません。
スピードを速めたり、緩めたり、なんとか右のクルマをやりすごそうとしたのですが、うまくいきません。
そうこうしているうちに、そのトレーラーの真後ろまで来てしまい、停まるはめになりました。
そのトレーラーの停まっている横にはコンビニがあり、どうもトレーラーの運転手が弁当でも買っている感じでした。
「朝の忙しい時間帯にこういう自分勝手な駐車をするやつがいるんだよ」と愚痴るぐらいしかできません。
コンビニ入店
早朝で交通量がまだそれほど多くなく、数分停める程度なら渋滞にならないだろうと考え、トレーラーの後ろに停まってしまったのを幸いと自分もコーヒーを買おうとコンビニに行くことにしました。
「迷惑をかけているのはどんなヤツだ」と思いながらコンビニに入ると、カジュアルスーツを着たお兄さんが一人いるだけでした。
「おかしいな、ドライバーらしき人がいないな」
と思っていると、トイレから作業着姿のおじさんが現れました。どうもトイレに立ち寄っていたようです。
自分は缶コーヒーを購入してクルマに戻ろうとしたのですが、作業着姿のおじさんは、なんと漫画の立ち読みを始めたのです。
「朝の忙しい時に本当に迷惑なヤツだな」と思いながらも、しょうがないので、自分もそのおじさんの隣で週刊誌を眺めていました。
コンビニで10分経過
それから10分経ったぐらいでしょうか。
その店に同じような作業着を着たおじさんが入ってきて、隣のおじさんと連れ立ってコンビニを出ていったのです。どうもこのコンビニで待ち合わせをしていたようです。
これでやっとトレーラーを出してくれると思って、その二人に続いて自分も外に出てみると、その二人は歩いて行ってしまったのです。
「おいおい、トレーラーを置いていくなよ。」と思って道を観ると、トレーラーがありません。
自分がコンビニに入った直後に店から出ていったカジュアルスーツのお兄さんがトレーラーのドライバーだったことにこの時気づきました。
結果的に10分以上も迷惑駐車をした自分のクルマのせいで国道の左車線が大渋滞になっていました。
急いでクルマに戻ったのですが、「朝の忙しい時に迷惑駐車をするヤツはこいつか」という目で自分が見られているわけで、視線すごく痛かったです。
人の職業を着ているもので判断してはいけないと悟った体験でした。