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「みんなの意見は案外正しい」に暴言を吐く若者も含まれる。

いやー、学部生20歳前の若者4人の会話に驚いた。「XXX(芸能人)ってゴミだな。」「XXX(司会者)の言っていることが8割ぐらいわからん。字幕だしたほうがいいんじゃね?」「あいつ訴えられたら死ぬな」話していることはテレビ番組についてで、とるに足らない内容。そこにいちいち文句を言っている、この若者たちは何者だ。(と、それに文句を言っている自分も大した差はないのか。)こういうのは某掲示板での匿名の投稿だけの話かと思っていたら、実際のなまの人同士(特に優秀と言われれる部類の理系男子)の会話でもあるのだとびっくりした次第。

ジェームズ・スロウィッキー著「みんなの意見は案外正しい」を読み始める。集合知の本。

イギリスの人類学者で統計学者でもあったフランシス・ゴールトンの話から始まる。彼は彼のいとこのチャールズ・ダーウィンの『種の起源』に影響を受け、人の才能は遺伝で決定すると信じ、人為選択を適用すればより良い社会ができると信じていた。

ある時彼が畜産の見本市に出向き、そこで雄牛の体重を当てるコンテストを実施した。参加者は800人で、その中には専門家も全くの素人も様々な人々が含まれていた。集団とは「少しの優秀な者と、それよりちょっと多い凡庸な人と、多数の愚民によるもの」と彼は考えていたので、このコンテストの予想の平均値は実際の雄牛の体重とかなりかけ離れるだろうと予想していた。ところが予想の平均値と実際の重さは1kgもズレていなかったことが判明する。「みんなの意見」はほぼ正しかった、というイントロを読んで引き込まれる。

そして1章途中にも面白い話。スペースシャトル・チャレンジャー号が爆発した時に関係会社全ての株価が瞬時に暴落した。その中でモートン・サイオコール社の株価の下落幅が一番大きかった。事故当日にサイオコール社が原因であるという発表は全くなかった。またいくつかのうわさはあったもののサイオコール社の責任をうかがわせるものもなかった。それどころか「事故の原因を特定する手がかりはない」とニューヨーク・タイムズは報道している。しかしモートン・サイオコール社の株価が市場では突出して下落した。市場はサイオコール社の責任だと判断したようだった。そして6ヶ月後調査委員会は初めて原因はモートン・サイオコール社が製造したOリングの問題であることを発表した。

偶然?それとも人々は知っていた?疑似科学っぽいところが楽しい。ということで、読書継続。

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