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《今だから明かせる秘密》PowerBook 2400cとNUpowr G3 for 2400の開発秘話 第8話

PowerBook 2400とNUpower G3

NUpowrから発煙トラブル!

前回に起こった在庫の話は一旦お休みにして、今回はNUpowrで発生した唯一のトラブルについて話をしたいと思います。

ある日、日本の代理店からNUpowr for 2400を使用中に煙が出て壊れたという報告が届きました。

日本IBMで製造したNUpowrは品質について文句のつけようがなく、何か取り付けミスとかではないだろうかと当初考えました。

ただ、メールのやりとりだけでは解決できないので、急いでその故障したNUpowrを米国に送ってもらい、検証することとなりました。

検証した結果問題なし

故障したカードが到着し、故障箇所を確認すると、NUpowrの裏側にあるコンデンサーが激しく焦げていました。どうも、本体に接触してショートしたようです。

この件を、NUpowrの最終的な設計をした日本IBMに相談すると、NUpowrとPowerBook 2400cの間には十分なクリアランスがあるので、NUpowrが本体に触れてショートするはずはないという見解でした。

NewerでもPowerBook 2400c本体に取り付けて、ショートするかどうか確認したところ、日本IBMの言う通り十分なクリアランスが確認できました。接触するはずのない本体にどうやって接触したのか不思議でした。
 

ショートした原因が判明

そこで代理店にお客様に使用状況を詳しく聞いてもらったところ、原因が判明しました。

NUpowrはG3を使用していると、かなり発熱します。そのため、お客様は熱暴走を防ぐために効率よく放熱をしたいと考えて、通常1枚の放熱シートを複数枚装着したそうです。

複数枚装着した放熱シートは通常よりも厚みがあるので、放熱板に密着した状態だとNUpowrに上から余計な力が加わり、NUpowrの基盤をたわませていたのでした。その結果クリアランスがなくなり本体に接触・ショートとなったことがわかりました。

NewerのPowerBook 2400cで放熱シートを複数前装着すると、同じように本体に接触することの確認がとれました。
 

絶縁フィルムを貼ることで対策

対策としては、NUpowrの裏側に絶縁フィルムを貼り、仮に本体に接触するような力が加わわってもショートしないようにしました。

とは言え、この時点でNUpowrはほぼ完売していましたから、販売店でNUpowrをPowerBook 2400cに取り付ける歳に絶縁フィルムを貼ってもらうようにお願いしました。

またお客様自身でNUpowrを取り付ける場合、必要であれば絶縁フィルムを代理店から送るので、ご自身でNUpowrの裏側に絶縁フィルムを貼って頂くように、ホームページや代理店を通してアナウンスしました。
 

まとめ

日本IBM製造のNUpowrの品質はすばらしく、その後故障は全く発生しませんでした。初期不良も皆無だったように記憶しています。

PowerBook 2400はネジが尋常ではない数量がありましたから、分解するのに1時間程度かかりました。初期不良での交換となれば、再度分解して組み上げる必要が出てくるわけです。それが品質が良いことで防げたのはNewerにとっても、PowerBookユーザーにとっても良かったことだと思います。

改めて、日本IBMさん、ありがとう。

 
 
 

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