本日iPhone 11が発売となりました。アップルストアでの定価は以下のとおりです。
iPhone 11 Pro Max 64GBモデル:119,800円
iPhone 11 Pro 64GBモデル:106,800円
iPhone 11 64GBモデル:74,800円
そして、米国の価格は以下のとおりです。
iPhone 11 Pro Max 64GBモデル:1099ドル
iPhone 11 Pro 64GBモデル:999ドル
iPhone 11 64GBモデル:699ドル
日本円の価格をドルの価格で割ると為替レートがわかります。
iPhone 11 Pro Max 64GBモデル:109.00円/ドル
iPhone 11 Pro 64GBモデル:106.90円/ドル
iPhone 11 64GBモデル:107.01円/ドル
こうしてみると、ハイエンドモデルは109円/ドル、その他が107円/ドルで設定されていることがわかります。
ちなみに現在の実際の為替レート(9月20日22時現在)は約108円ですので、それほど大きな違いはありません。
Macの価格
ちなみに、MacBook Pro 13インチの一番安いモデルの価格ですが...
日本:139,800円
米国:1299ドル
ですので、為替レートは107.62円となります。
こうやってみると、アップルは107円前後で為替レートを設定していることになります。
以前は為替レートを実際のレートより高く設定して、日本で購入するMacやiPhoneが割高になるようなケースもありました。
アップルとしては為替差益での損は防ぎたいので、為替レートの変動が激しい時には、多少高めに設定して保険をかけるようなことがありました。
今のMacがお手頃価格になった理由
かつて1980年代後半から2000年ぐらいまで、Macはかなり高価でした。
例えば、PowerBook 2400c/180の実売価格は44万円でした。米国での定価は3,499ドルですから、アップルの設定した為替レートは約125円。
1997年5月ごろの為替レートは127円/ドルから113円/ドルまで大きく変動しました。年末まで115円/ドル前後が続きましたので、アップルが設定した125円/ドルでのPowerBook 2400c/180の販売は大きく利益が出たものと思います。
急激に円高になった場合は、米国でアップル製品を購入して持ち帰るほうが、日本の定価で購入するよりもお得になります。
一方で1997年のアップルの設定した為替レートが125円/ドル前後に対して、2019年現在為替レートが108円/ドル前後です。
この差17円/ドル分、日本人はアップル製品を買いやすくなったと言えます。
おまけ
ちなみに、1997年当時より2019年現在のほうが17円/ドル分円高になった理由ですが、12年の間日本人がまじめに働いて日本の価値を押し上げたから...ということでは全くありません。
いろいろなファクターがありますが、ざっくり言って円とドルがどれだけ刷られたか(市場に出回ったか)によって為替レートが決まります。
ドルがたくさん刷られればドルの価値は落ち、円がたくさん刷られれば日本円の価値が落ちます。
つまりこの12年間ドルがたくさん刷られて、日本円があまり刷られなかったので相対的に、円高になったということです。
円高になるとこのように海外製品が安く買えることになります。一方トヨタのように海外に製品を輸出しているメーカーは利益が落ちて厳しくなります。
日本国として、円高にして国民がものを購入しやすくするのが良いのか、円安にして輸出をするメーカーを助けるほうが良いのか、難しい問題です。
たぶん現状の政策としては円安にして、日本のメーカーを助け、輸入品(石油を含む)の値上がりで国内のインフレを起こしたいということなのかと感じています。
ただ、不安定な世界情勢からドルが売られ、結果円高になってしまっている感じです。
さて、ここからどうする安倍政権!