要約
- ダメージを受けた偏光フィルムを取り除くことができた
- ただダメージが深く一番下層まで侵攻したいので取り切ることができない
- 液晶モニターの復活ならず
ビネガーシンドロームをなんとかしたい!
下の記事で、自分で改造したMac Classicの液晶がビネガーシンドロームにやられたという話を書きました。
なんとかできないかとヤスリをかけた(下の写真)のですが、加水分解してしまったフィルムをうまく取り除くことが出来なかったわけです。
分解したフィルムをはがすことに成功
ところが、発想を転換したら見事に取り除くことができました。
何をしたかというと、液晶画面を水拭きしたのです。
加水分解は字のごとく空気中の水分が理由で分解が始まったわけですから、もっと水を加えてあげればいいのでは?とトライしたら見事フィルムが溶け出しました。
水拭きして軽くこすってあげたら、小さな穴が開きました。さらにそこをこすっていくと穴が大きくなっていきました(下の写真)。この白くなっている部分が加水分解が起きている場所です。水拭きすることでフィルムが溶けてこのように色が変わりました。
あとはその穴のまわりを日焼けの皮をむくように取ってあげるだけです。
下の写真は薄皮を剥がしたところです。
結局剥がしてはみたものの
ただ、今回の液晶ですがかなり重症だったようで、深い傷のようになっており、薄皮1枚をめくることができたのですが、その下のフィルムまで侵食されてしまっていました。
下がその写真なのですが、まるで何かにひっかかれたような斜めの傷がついていました。残念!
ここが液晶の最下層なのでこれ以上剥がすと液晶が映らなくなります。ということでここで断念しました。
ご報告でした。