日産スタジアムは遊水地の上に建設されている
日産スタジアムのある横浜市港北区民として言わせてもらいます。
鶴見川多目的遊水地、河川水流入開始 日産スタジアムは1階が利用不可、ラグビーワールドカップへの影響懸念 https://t.co/qy3ds8AT2c pic.twitter.com/aQnbI6xGWS
— TRAICY(トライシー) (@traicycom) October 12, 2019
こういうTweetのタイトルだけを読むとミスリードされがちですが、水の流入は日産スタジアムのメイングラウンドと全く関係ありません。
日産スタジアムは鶴見川の多目的遊水地の高台側、1000本の柱の上に建てられている高床式構造なので今回の鶴見川の水の流入による影響は全くありません。
強いて言えば多目的遊水地にある(日産スタジアム真下の)駐車場が使えなくなる可能性があるぐらいですが、今回は駐車場に水が全く入っていなかったので本日の開催には全く影響はありません。
新横浜公園なる多目的遊水地
朝、ジョギングをして新横浜公園を確認してきたところ、公園の北側半分が水につかっているだけで、南側半分は全く水につかっていませんでした。
水没したのが、テニスコート、投てき場、野球グランド、サッカーグラウンド、バスケットコート、スケボー広場、ドッグラン、ジョギングコースでした。
こうやってみるとすごい水量ですが、これは北側半分です。
水につかっていないエリア南側で、メイングラウンドとその駐車場、サブグラウンド(横浜マリノスの練習グラウンド)でした。
新横浜公園の水位最高到達点
上記のことから、今回の水の流入量ですが、地元民からすれば決して驚くほど多いというわけではありません。
新横浜公園の水位が最大だったのは平成26年10月です。日産スタジアムを支える柱の5.9m地点まで達しました。構造上、8.57mまで水を貯めることが出来るようです。
以下の写真は新横浜公園の最高水位だった直後の写真だと思われます。スタジアム下の駐車場の柱の下が水につかっています。手前のサッカーのゴールが半分以上水没しています。
この状態でもメイングラウンドには水は全く達していませんので、試合をすること可能です。
そして以下は本日朝の写真です。日産スタジアムを支える柱にその最高水位点が刻まれているのですが、今回はその支柱にさえ水が達していませんから、平成26年と比較すれば水量はかなり少なかったといえます。
ただし、良いことばかりではない
このように、新横浜公園は鶴見川下流の氾濫を食い止める頼もしい守護神なのですが、ただし一度水が流入すると公園を元の状態戻すのがむちゃくちゃ大変です。
水がはけたあとには、大量の土砂、枯れ葉、ゴミなどが公園中に残りますのでその撤去作業だけで数週間。その後に使えるレベルまできれいにするのに数週間。ですので公園の完全再開まで2ヶ月以上はかかります。
その間、スタッフ(横浜市の職員?)さんが、朝から晩まで、ひたすら掃除に明け暮れるわけです。
鶴見川の氾濫を防いだことへの代償として、スタッフさんの数週間にもおよぶ労働が必要ということになります。
本日の対戦が楽しみ
さて朝のジョギング時、会場では一部設営がはじまっていましたから、今晩のスコットランド戦は間違いなくあることでしょう。日本の勝利を期待します!